私の職場には、イラストがとても上手な女性がいる。まだ若い彼女は子どもの頃からイラストを描くのが好きだったそうで、独学ながらとてもホンワカとした暖かいイラスを描く。そこを見込まれて、最近ではちょっとしたチラシや商品ロゴなどの製作も手がけてくれているので、いまや彼女のイラスト力は職業として通用していると言っても良いだろう。
そこまで上手ではなくても、ちょっとしたイラストを描くことは私も多い。下手なイラストでも彩色するとそれなりに見えるものだが、手軽に彩色できる最強の道具を見つけた。
一本で8色の色塗りができるペン
いつも大好きな文房具の情報を発信されている文房具ライターのフミヒロさんが、先日「8色の色鉛筆と同等の威力がある凄い文房具」を紹介されていたが、こんな便利な文房具があったんだと驚ろくと同時に、猛烈に欲しいなと思わされた。いつも素敵な文房具をご紹介していただき、ありがとうございます。
さっそく買い求めたのが、ぺんてるの「マルチ8セット PH802ST 色芯8色」という商品。本体だけでも十分かなと思ったが、ほぼ毎日なんらかの小さなイラストを書いては色塗りをしているので、たぶん替芯が必要になるだろうと思い替芯とセットで購入。
私も文房具好きを自認していながらお恥ずかしい話だが、この商品はずいぶん前から発売されていたようだ。店頭に並んでいることを見たことがなかったが、大きな文房具店では置いてあるのかもしれない。
さっそく使ってみたが、シャープペンシルのように芯がカチカチと出てくるのではなく、ノック部分を出したい色のマークに合わせてノックすると、するっと芯が出てきて自分で描きやすい長さに揃えるという方式だ。芯をしまう時には本体を逆さにして、机の天板などにノック部分を押し付けて芯を戻す。
マガジンに入っている芯がスーッと出てきてスーッと戻る様子は、なんとなくアナログちっくで楽しい。道具を自分で使っているという感じがして、あっとう間に愛着を感じてしまった。
仕事のメモやアイデアメモなどに、イラストを書いてわかりやすくするのが好きで、さらに色をちょこちょこっと塗っておくと目立つので良い。いままでは色鉛筆を取り出すのが面倒だったのであまり彩色はしていなかったが、これからは気軽にささっと色塗りをすることができるのでありがたい。
いまでは職場の引き出しの一等席に置いてあるマルチ8だが、ペンケースに入れて持ち歩いた方が、より効果的に使うことができるのだろうと思っている。
ほぼ毎日書いているのは箸袋へのイラスト
「ほぼ毎日イラストを描いている」と前述させていただいたが、描いているのは箸袋へのメモとイラスト。毎日、お弁当を作ってくれる妻へのせめてもの感謝の気持ちとして描き始めたものだ。
箸袋の右側にはお弁当の感想などの短いメッセージを書き、左側にお弁当のイラストやその時に思いついたことなどをイラストにしている。パパパッと2〜3分で描く拙いイラストだが、色を塗ることでそれなりに見られるものになるような気がする。
色鉛筆セットを取り出して色塗りをしていたが、使う色というのは案外少ないのでマルチ8があれば十分だという感じだ。色塗りも簡単にできるので、イラストを描くのも以前より楽しくなってきた感じだ。
絵文字やイラストを描くならこの本がオススメ
「イラストを描く」というとたいへんな気がするが、自分のメモ代わりに書いたり仕事のメモをわかりやすくするために描くのであれば、この2冊を読むと気軽に描けるようになると思う。
「自分が分かれば良い」というところからスタートするので気楽だし、いろいろなパターンを覚えておけばその組み合わせで何となく見られるイラストになってくる。何事もそうだが「まずはやってみる」ということが大切で、それを「続ける」ということで上達していくのではないだろうか。
私も箸袋にイラストを描くようになってから、絵文字なども以前よりも気軽にパパッと描けるようになった。やはり、継続することは大切なんだなと思う。