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モノづくりの現場は面白い!キャンドルづくりの現場を覗いてきた

 子どもの頃はいろいろなものを作っていた。昭和40年代の話なので、今のようにお金を払えばすぐに何かが手に入る時代ではなかったし、Amazonのように頼んだ翌日には届くということもなかった。だから不便だったかというとそうでもなく、必要なものは自分で作るということも多かった時代だ。

 切った竹があれば竹とんぼや竹馬を作り、紙が一枚あれば紙飛行機やすごろくなどを作っていた。何もないところから何かを作るというのは面白いものだし、それがたとえ不格好だったとしても愛着がわくものだ。だから「モノづくり」の現場は面白い。

香りのついたキャンドル作り

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 先日、ご縁があってキャンドルの商品企画を行っている事業所を訪ねた。ここは障害のある方々が働いている事業所で、請負作業を行いながらモノづくりにも少しずつシフトしていくことを模索されている。

 その一つとしてキャンドルづくりを検討されているが、僭越ながら商品企画の一般的な手順やコストの考え方などについて話をさせていただいた。それほど知識や経験があるわけではないのだが、現在の職場で少なからず商品企画や販路開拓を行っているため、最小限のことをお伝えする機会をいただいた形だ。

 商品企画にあたってのコンセプト整理や留意点、ターゲットの選定やコストの考え方などを職員の方々数名に話をさせていただいた。その際に、現在作成中のキャンドルを拝見させていただいたが、一目見て「良いな!」と感じた。

 小さな瓶に入れられたキャンドルは、キューブ型のものが半透明のゼリー風キャンドルの中に浮いており、アロマの香りもつけられている。試作品としてはかなり良い雰囲気の商品だ。 

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 アロマの香りはいろいろな種類があり、ストロベリーの香りは「モチベーション」、グレープフルーツの香りには「リフレッシュ」など、香りによる効果も書かれている。

 商品デザインやコスト、販路開拓などはまだまだこれからだとのことだが、良いものを作りたいという職員さん方の想いはとても素晴らしいなと感じた。モノづくりの現場には「強い想い」が感じられて、それだけでも元気をいただけるひと時だった。

「モノづくり=キャンドル」といえばこの商品

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 新潟県燕市で色とりどりの綺麗なキャンドルを作っているのが、燕市社会福祉協議会就労支援センター内(新潟県燕市)のキャンドル製作チーム「つばめキャンドル」。このチームは2013年の夏からキャンドルを作りを始めているが、丁寧なモノづくりと柔軟なアイデアで様々な商品を世の中に送り出している。

 その活動が高く評価されて、昨年末に行われたGood Job! Award 2015では見事に準大賞を獲得している。全国各地から様々な活動がエントリーされたが、その中で燕市の小さな工房で行われているキャンドル作りが評価されたのは、ひとえに商品開発に携わっている職員さんの「熱い想い」があってのことだろう。 

 また、つばめキャンドルチームとともに商品開発などを行っている企画製作室 Bridgeのバックアップも素晴らしく、少人数の事業所が行う商品開発というのはこういうことだなと思える活動だ。

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 冬にはサンタクロースや雪だるまのキャンドルを、春にはひな祭りのキャンドルを、最近では特注のキャンドルも製作するなど、日々進化している様子が伺える。そういった進化も含めて、前へ前へと進んでいる様子が伺えて素晴らしい。

 昨年の夏に2回ほどつばめキャンドルの作業所を訪問する機会を得たが、少人数ながら熱意を持って製作しているチームメンバーの皆さんの姿を拝見して、元気とやる気をいただいたことを思い出す。

 だからこそ、モノづくりの現場は面白いと思うし、元気をいただけるパワースポットだと思う。