夏休みになると映画館も子ども向けの作品が一気に公開されて、ポケモンやアンパンマンなど子ども達が楽しみにしている作品が揃う。私もむすこが幼い頃には、ポケモン、アンパンマン、ドラえもんなどを一緒に楽しんだ。
むすこも大きくなって高校生になり、一緒に映画に行く機会が以前よりも少なくなってきたが、この夏はお互いに「観たい!」と思う映画2作が封切られている。
ホンワカ系とハラハラ系
この夏、個人的に楽しみにしているのは、ホンワカ系とワクワク系の映画2本。かなり趣の異なる映画だが、親子で観るならどちらも楽しめる映画だと思う。
■「ミニオンズ」
ホンワカとしていて楽しさそうなのが、7月末に封切られた「ミニオンズ」という映画。もともと「怪盗グルーの月泥棒」で登場してきたミニオンだが、愛嬌のある行動や表情で人気が出てきて、ミニオンが主人公となった映画「怪盗グルーのミニオン危機一発」もヒットした。
スマホカバーやマスコットが多数発売されているほど人気のミニオンだが、今回はミニオン誕生の秘密が明かされるらしい。
ホンワカとした雰囲気のミニオン達が勢揃いするこの映画は、観るだけできっと心が軽やかになるに違いない。今から観に行くのが楽しみだ。
”人類が誕生する遥か昔から、ミニオンは存在した。ティラノサウルス、ナポレオン、ドラキュラ、ファラオ・・・絶え間なくその時代の最強最悪のボスに仕えてきたが、失敗ばかりで長続きしない。やがて仕えるボスがいなくなり、ミニオンたちは生きる目的を見失ってしまう。ミニオン滅亡の危機が迫る中、ケビン、スチュアート、そしてボブが仲間たちを救うべく立ち上がった!彼らはいったい何者で、なぜ怪盗グルーに仕えることになったのか?怪盗グルー最強?の仲間の、驚くべき秘密が明らかに!”
■「ジュラシック・ワールド」
ハラハラ系の映画として楽しみなのが、監督コリン・トレボロウ、総指揮スティーブン・スピルバーグの「ジュラシック・ワールド」だ。
スティーブン・スピルバーグ監督による「ジュラシック・パーク」が制作されたのが1993年。スピルバーグ映画史上最大のヒット作となった。続編の「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」が制作されたのが1997年、ジョー・ジョンストン監督となったシリーズ第3作「ジュラシック・パークIII」は2001年の制作だ。
その後、ジュラシックパーク4が作られるという話が出たものの結局は制作されず、今回ようやくという感じでシリーズ第4作が8月5日から公開された。
ジュラシック・パークが公開された時には、映像とストーリーの壮大さに圧倒され、非常に感動したことを覚えている。シリーズ第4作の前評判は高いようだが、今回もまた同じような感動が味わえると良いなと思っている。
”あれから22年…「ジュラシック・パーク」は、最先端のテーマパークとして遂にオープンを果たし、観光客でにぎわう高級リゾート地として大成功を収めていた。だが、更なるビジネスの拡大のためには、リピーターを増やす必要があり、誰もが驚く新アトラクションの開発が不可欠であった。そのため、史上初の遺伝子操作によって新種の恐竜を生み出すという計画が進行。恐竜の調教師オーウェン(クリス・プラット)の警告にもかかわらず、パークの責任者であるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)が《新種》をついに誕生させる。 ”
映画だからこそ味わえる感動の共有
一緒にアンパンマンなどを観ては喜んでいたむすこも、今では高校生になり一緒に映画を観に行く機会も減ってきた。お互いに忙しいというのもあるが、「子どものために映画を観に行く」という感じではなく、何となく対等な位置で観たい映画を探すようになったからかもしれない。
それでも年に何回かは「観たい!」という映画が一致することがあり、その時にはむすこと二人でいそいそと映画館にでかける。妻も含めて家族で観に行くという選択肢もあるが、3人の好みがぴったりと合うことが少なく「むすこと私」「むすこと妻」という組み合わせでの映画鑑賞が多い。
子どもと一緒に映画を観に行くことの楽しさは、子どもが幼くても大きくなってきても「同じ感動を同じ空間で共有できる」ということに尽きる。これは夫婦でも同じだろうし恋人同士でも同じだろうが、「感動の共有」というものは心の絆を強める効果があると思う。
言葉にならない「感動」という感情を、同じ空間で一緒に感じる意義は大きい。もちろん、常に会話を絶やさないことがコミュニケーションとしてとても大切だが、それに加えて時には「感動の共有」を行うことも大切だ。
のんびりと出来る夏休み時期だからこそ、涼しい映画館でワクワクしながら映画を観る。非現実的な空間に身を置くだけでも、心が解放されるという効果もある。皆さんもぜひ。