「クラッシックカー」という言葉を聞くと、”お金持ちの道楽”というイメージを思い浮かべるのは私だけだろうか。実用車以外に古くて高価な車を所有しているというのは、小市民の私からすると「趣味」ではなく「道楽」だと思えてしまう。
ところが、最近知り合った方が同じく古い車を扱いながらも「古いものを整備して楽しく普段使いしようよ」という考えをもち、「レトロカー」として整備・販売を行っている。先日行われた東京蚤の市でも展示・販売が行われていた「レトロカー」は、“のんびり楽しく暮らすライフスタイル”を提唱するビジネスだった。
■「レトロカー商会」の素敵な車たち
昨日行われた「東京蚤の市」で場内に展示されていた古い外国車。「レトロカー商会」というチームが手がけている車たちだ。
東京蚤の市でも大勢の人が写真を撮ったり車の中を覗き込んだりしていて、こういった雰囲気のある車は人気なんだなと感じた。かくいう私も興味津々で、ドアを開けて中を覗き込んだりグルグルと車の周りを回ってみたりと、怪しいことこのうえない行動をとってしまった。
特に気になったのがこの車。フランスのルノー・キャトルという車で、丸みを帯びたデザインがとても可愛い一台だ。会場では女性客の一番人気となっていたが、鮮やかなブルーで丸みを帯びた車体が女性を惹きつけたのかもしれない。
インパネ部分はシンプルでスマート。古い車なので内装は古くシートも一部破れていたが、それでもこんな車をのんびりと運転したら楽しいだろうなと思わせてくれる。
この「運転していて楽しい」という気持ちを持たせてくれるのが「レトロカー」の良さなんだろうなと感じた。
■のんびりと走れそうな車が良い
会場には他にもアウトドアで使う4WDの車などもあったが、私の目に留まるのはコンパクトで丸みを帯びたデザインの車ばかり。目的地に早く着くのを目指すのではなく、目的地までの過程を楽しむのならこんな車の方が良い。
外国車で古い車というと価格が高いと思ってしまいがちだが、国産の軽自動車を新車で買うよりも安い価格で販売されていたのには驚いた。新車で高いほうが良いのか中古のレトロカーで安いほうが良いのかは考え方が分かれるところだが、こんな車の楽しみ方もあるんだなと思わせてくれるのが「レトロカー商会」だった。
ちなみに、レトロカーは燃費もまずまずで故障も少ないのだとか。「故障をしても整備工場で修理するし、そうならないようにメンテナンスを行うので安心」とは、出店されているレトロカー商会の皆さんの言葉だった。