文房具の魅力は、機能やデザインなどさまざまな要因があるが、使いやすさもその一つだろう。ほんのちょっとしたことだけれども、使う人に対する気遣いが感じられる商品もあって、そんなところに文房具付きとしては惹かれるのだろうと思う。
ちょっとした工夫がひかるスティックのり
筆記具、特にえんぴつで有名なトンボ鉛筆は、ちょっとした工夫がひかる子ども向けスティックノリ「ippo!」を発売している。商品開発にはいろいろな方法があるが、この商品はお子さんを持つお母さんの声に応えた形での開発のようだ。
特徴的なのはしずく形のキャップ。とっきがあるため、開ける時に小さなお子さんでも力を入れやすい工夫がなされている。また、しずく型なのでテーブルの上に置いても、コロコロと転がりにくいのも安心だ。
のり自体は “消えいろタイプ”おんブルーののりが使われていて、塗ったところがわかりやすくて、乾くと無色になる。これなら、はみ出して塗ってしまうという失敗が少なくすみそうだ。
スティックのりを使っていて、ついついやってしまうのがキャップの締め忘れ。これはお子さんだけではなく私たち大人もやってしまいがちだが、この商品は本体とのりの間の部材が目立つ色になっているので、締め忘れや中途半端な締め方の時に知らせてくれる工夫がされている。
こういった「ちょっとしたこと」が使いやすさにつながっているし、子どもたちが使いやすい道具は高齢者なども含めた大人にも使いやすい。文房具に込められた「優しさ」を感じると、文房具好きとしてはついつい手を伸ばしてしまう。