のりと言えば以前は水性のりが主流でその後スティックのりに移行してきたが、今ではテープのりが主流だろう。それぞれに長所と短所があるので使い分けが必要だが、大型封筒の封緘などに便利なテープのりが発売される。
一回でしっかりとのり付けできるテープのり
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/dotliner/wide/
コクヨが8月10日に新商品として発売を予定しているのが、従来よりも幅の広いテープのり「ドットライナー ワイド」だ。ドットライナーシリーズはテープのりの代表格としてどこの文房具店にも置いてあるが、さらに新たなタイプとして登場する。価格は税抜き650円を予定している。
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/dotliner/wide/
今回登場する商品はテープ幅が20mmと広く、従来のスタンダード商品よりも約2.3倍も幅が広がっている。従来品では、大型封筒を封緘する際に2列にのりをつけなければ不安になることがあった。しかし、この商品なら一回でしっかりとのり付けができるので、作業効率を上げることができるだろう。
ちょっとしたことだが、使う際の一手間が省けるのはありがたい。
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/dotliner/wide/
詰め替え用テープも発売されるが、ワイドタイプの本体はスタンダードタイプの詰め替えにも対応している。これもまた「ちょっとした工夫」としてありがたい。さすがにヒット商品となったドットライナーシリーズだなと感心してしまう。
自宅ではいろいろなものをノートに貼る習慣があるので、そういう場面でも重宝するのではないかと思っている。発売が今から楽しみだ。
ロングヒットでバリエーション豊富
ドットライナーが最初に発売されたのが2005年。もう10年以上も販売され続けている商品だ。
発売当時、のりがドット状につくので周囲がベタベタせず、またテープのり自体もべたつかないのが良いなと思った覚えがある。シリーズ累計販売数が8,000万個に達しているというのだから、使いやすさを含めてその人気ぶりがわかる。
現在、限定デザインまで入れると14種類のドットライナーが発売されている。実用的なものから可愛いものまで多種多様だが、今回発売されるドットライナーワイドでシリーズ15種類目となる。我が家でもスタンダードタイプとドットライナーホールド、ドットライナー プチを使い分けているが、ワイドの登場で更に便利に使い分けたいと思う。
ただし、テープのりが万能なわけではない。証明用写真を貼る時にはスティックのりが便利だし、工作の際には材料によっては水性のりの方が使いやすい。用途や材料によって使い分けることも必要だろう。
「ちょっとした工夫」が買い手に歓迎される
今回発売されるタイプは「封緘する時に一手間省く」という使い手のメリットを、「テープ幅を広げる」ということで実現している。簡単なことだが着目点が素晴らしい商品だ。
消耗品系の文房具を買う時にはあらかじめ用途が決まっているので、こう言った使い手の手間を省いてくれる「ちょっとした工夫」というのはありがたい。また、消耗品系の文房具は価格にそれほど大きな差があるわけではないので、自分が便利に使えるとなれば若干価格が高くてもそちらに手が伸びるだろう。
「テープのりを二回引くところを一回で済ませる」というのは、商品が出来上がってみれば簡単なことのように思えるが、企画段階でこのアイデアを出すのはニーズ把握も含めてなかなか大変ではないだろうか。
「ちょっとした工夫」は、使う側に対する「ちょっとした思いやり」がないと生まれない。そういう意味でも注目の商品だ。