書類や書籍がデジタル化されてきて、会議もリモートで行われるなど印刷物がグッと減ってきている。印刷会社は経営がなかなか厳しいと思うが、電子化に対応した商材を発売したり独自のアイデア商品を出したりと工夫している会社も多い。これからはアナログだからこそ楽しめる商品が注目を集めるのかもしれない。
パクッと食べられるメモ「kamihime」
「静かな空間に響く”グー”というお腹の音、なんとかしたい!」というTwitterからの”つぶやき”に答えて、印刷会社のアインズ株式会社の女性社員チームが「食べられるメモ帳 kamihime」を考案し発売した。発売開始が4月1日だったので「エイプリルフールネタなのか?」という反応もあったようだが、本当に発売されているのでそれもまた話題になった。
この商品は、ウエハーペーパーという食べられる紙で作られたメモ帳と食用インクのフードペンがセットになっている。フードペンのインクは食べられるので、このペンで書いたメモはそのまま食べられるというのが面白い。
パッケージにも工夫が凝らされていて、蓋の内側部分にはそれぞれ4種類の香りがつけられているので指で擦るとパッケージに合った香りが漂うようになっている。種類は「オレンジ」「いちご」「バニラ」「カレー」の4種類。どんな味がするのか興味深い商品だ。www.eins-eco.shop
アイデアで勝負の「大喜利印刷」
昨年12月にご紹介した「大喜利印刷」。中小の印刷会社が共同で運営しているサイトで、Twitterでつぶやかれた内容を全国の印刷屋さんが大喜利のように答えてくれるとサイトだ。その中で登場していたのが、今回商品化された「音をかき消す食べられるメモ帳「紙姫」」だ。
アイデアを出したのは、滋賀県に本社を構えるアインズ株式会社という印刷会社だ。 このアイデアは、平均年齢24歳の若手メンバー7人で制作に取り組んだとのことだが、それがそのまま商品化されるのはやりがいにつながるのではないだろうか。とても素敵なことだなと思う。