付箋やメモの使い方の一つに、伝言を書いて相手の机などに貼っておくという方法がある。会社であればモニターやマウスの上などに貼ることもあるが、四角い紙に用件だけ書いてあるのは何となく味気ない。絵文字やイラストやスタンプを押すという方法もあるが、メモや付箋紙自体を親しみのあるものに変えるという方法も効果的だ。
私が書いた付箋紙「ワタク紙」
今回ご紹介する商品は、paperable(ペプラブル)の「ワタク紙メモ」というメモ紙。商品名のとおり人型のメモ帳だ。いろいろな形の付箋紙やメモを見かけるが、人型というのは珍しいのではないだろうか。
足元から一枚一枚はがせるようになっているので、使いたい時にさっと取り出して書くことができる。若干、幽体離脱のように見えるのはご愛嬌だ。
カラーバリエーションは、ブルー、ピンク、イエロー、 オレンジ、グリーンと5色あるので、好みや用途によって変えるのも良いだろう。緊急の用事には「オレンジ」を使うというのもありだなと思う。
足の部分を上手に曲げると、写真のように立てることもできる。ただし、立てるというのはバランスを取るのが大変なので、足の部分をキーボードに挟んでおいても良いかもしれない。また、付箋紙タイプの「ワタク紙ふせん」もあるので、モニターやキーボードに貼っておくためにはこちらのタイプが良いかもしれない。
https://paperable.jp/watakushi/
工夫次第でいろいろな用途に使える「ワタク紙」は、伝えたい相手に親しみを感じてもらえる良い道具だと思う。
作っているのは金沢の共同プロジェクト
今回ご紹介した「ワタク紙」はpaperable(パペラブル)というシリーズ名の商品だ。このシリーズは石川県金沢市にある株式会社 山越という印刷会社が、同じく金沢市で活動するアートコミュニティKapoとの共同プロジェクトで立ち上げたものだ。
「paperableペパラブル」とは、「paper=(紙)」と「able=(できる)」を繋げた言葉。紙を使ってコミュニケーションをとる。そのためには何ができるかを実践しているブランドだと言える。素材を決めてそれでどのような商品を作るか、それをどのように市場に訴えていくかを考えるのはとても大変なことだ。
しかし、そういった取り組みが使い手の心を動かす商品を生み出して、それを誰かが誰かに用件や想いを伝えるために使う。それは、ちょっとしたドラマではないだろうか。そういう物語が詰まった商品だからこそ、文房具好きとしては大切に使いたいと思う。