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話題の「おじいちゃんのノート(方眼ノート)」は噂どおりの素晴らしい商品だった

ノートや手帳は方眼目盛りを使っている。メモだけではなく図や絵文字を書くことが多いため、方眼目盛りの方が書きやすくて使いやすいからだ。それだけに、Twitterでも使いやすいと評判のノートを買いたかったが、話題になった当時は在庫不足でなかなか買うことができなかった。最近になって在庫が増えてきたらしく、すぐに購入できるようになったのがありがたい。

開いて押すと水平になる方眼ノート

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今年初めにネット上で話題となったのが、中村印刷所の「ナカプリバイン 水平開き 方眼ノート」というノートだ。東京都北区にある小さな印刷所が製造しているノートだが、Twitterで評判となり爆発的に売れている商品だ。

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広げてみるとこのとおり。しっかりとノートが開いて水平になる。通常のノートでは折り返し部分まで書くことができないが、このノートなら折り返し部分も気にせず書くことができる。

現在A5版を使っているが、水平になるので広げればA4版のノートとしても使うことができる。また、コピーしても折り返し部分が邪魔にならないのも便利だ。

機能が優れていてもそれがそのまま売れるとは限らないが、使ってみてその良さが分かるという商品は多い。このノートもそのひとつだし、小さな印刷所が試行錯誤を重ねた上で作り上げたというのも素晴らしい。工夫次第でいろいろと活用できそうなノートだ。

サイズはA4、A5、A6、B5があり、中身も方眼と7mm罫、5mm罫があるので、好みや用途によって選んでみても良いだろう。

孫娘のツイートからブレイクした商品

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http://nakaprin.jp/

すでにご存知の方も多いと思うが、中村印刷所は家族を含めて数名で営んでいる小さな印刷所だ。もともとは昔馴染みの取引先との受注生産を行っていたが、近くで製本業を営んでいた男性が廃業し一緒にノート作りをすることになった。

試行錯誤の末に、2014年に「ノートを開いたときに見開き部分もしっかりと水平になる」という画期的な商品が生まれた。しかし、性能は素晴らしいもののなかなか売れず、数千冊の在庫を抱えることになってしまう。

開発に携わった男性が孫娘にそのノートを渡し、良い商品だから友達にあげてくれと渡したところから話が急展開する。孫娘がツイッターで何気なくつぶやいたところ、評判が評判を呼んで続々と注文が入ってくるようになった。

一時は在庫もなくなり生産が追いつかないほどだったようだが、最近ではそれも落ち着いて入手しやすくなってきた。モノづくりにかけた真摯な情熱が、こうやって一般に知られるようになったというのは嬉しいことだと思う。

ショウワノートとのコラボが実現

 このノートが話題になった時の取材で、中村印刷所社長の中村輝雄さんは「私たち2人の目が黒いうちは作り続けます、でも限界があります。この技術を受け継いでくれる会社が現れて、一人でも多くの人にノートを使ってもらえたら、というのが私の願いです」と語られていた。

二人で一日作っても300冊ほどが生産量の限度だったこともあるが、自分たちの技術を自分たちだけで終わらせたくないという気持ちが伝わってくるコメントだ。

その話に手を挙げたのが、ジャポニカ学習帳などで有名なショウワノート。大きな会社が街の小さな印刷所とコラボをするというのは良い話だと思うし、どういったノートが出来上がるのか楽しみだ。

コラボ商品は来年2017年春に発売が予定されている。