今年4月から電力自由化が始まることから、いろいろな企業から電気料金プランの発表が行われている。電力会社やガス会社だけではなく、コンビニ事業者や携帯電話事業者、あるいは鉄道会社などが相次いで認可を終えている。今の段階ではどの会社がお得なのかが今一つ分からないなという方も多いのではないだろうか。
電気料金が安くなるといっても、災害時などでインフラ設備がストップした場合には自前で発電したり蓄電したりしておく必要があるだろう。大容量の発電を行うのは難しいが、災害時に役立つようにせめて携帯電話のバッテリー分だけはなんとかしたい。
軽量コンパクトなモバイルソーラーバッテリー
最近、災害用としても使えるようにと買い求めたのが、「Upow 5000mAh ソーラーチャージャー」という商品。アウトドアでも使える軽量コンパクトなソーラーバッテリーだ。ある程度の耐水性があるので、アウトドアなどでも安心して使うことができそうだ。
ソーラーパネルが小型なので、普段はコンセントから充電を行ってモバイルバッテリーとして使用するのが良いようだ。いざというときには少量ながらソーラーパネルで発電を行ってくれるので、「普段はモバイルバッテリー、災害時やアウトドアではソーラーバッテリーとしても使うことができる」という位置づけの商品だ。
USB経由で充電を行うことができるが、PCから充電するだけではなくスマホの充電器をそのまま使うことができる。また、過充電を防ぐための機能も備えており、充電の状態はランプの点灯数で知ることができる。
野外で実際に太陽光に当ててみたが、緑色のランプが点灯して充電状態になっていることが確認できた。このランプは「発電中」を示すものなので、チャージが進んでもランプの数が増えることはない。
また、モバイルバッテリーとしてだけではなく、簡単なライト機能も備えている。暗い場所で鍵を取り出したりドアを開場するときなどには、案外重宝するかもしれない。さらに、スマホカメラのシャッターを切る機能も備えているので、自取り撮影や集合写真を撮るときにも使えて便利だ。
ライトやカメラリモコン機能を搭載することで、他のモバイルバッテリーと差別化を図っているという点がおもしろいなと感じた。
通勤時にぶら下げてみた
非常用とはいえ太陽光発電を行うことができるので、どれぐらい発電できるものなのかを試してみた。少々気恥ずかしい感じはあったが、ビジネスバッグにぶら下げて一日過ごしてみた。
この日は外出する用事が無かったので、外を歩いている時間は会社との往復だけだった。Amazonのレビューにも書かれているとおり発電能力自体は低いようなので、一日中ぶらさげていてもそれほど充電されるわけではなさそうだ。
それでもソーラーパネルに光が当たると緑色のランプが点灯し、「安心してください。発電してますよ」という感じになっているのが少しほほえましい。
アウトドア用・防災用としても有用
いざというときにはそれなりの充電ができるであろうこの機器は、実売価格が3,000円台だということを考えると、安心のためにも持って歩いて損はないと思う。
東日本大震災の時には東京都内でも計画停電が行われたが、水と空気と電気は当たり前のように使えると思っていたので、電気のない生活がこんなに不便だということを改めて考えさせられた。
今後もそういった事態にならないとは言い切れないので、防災用品として常に持ち歩いているのも良いだろう。携帯電話やスマホはいまや情報入手のための必需品だが、電池切れになると意味がないので、モバイルバッテリー替わりに鞄に入れておくのが良い。
また、登山やキャンプなどのアウトドアスポーツを楽しむときにも、これがあれば多少なりとも役立つと思う。本格的に発電するなら大型パネルのソーラーチャージャーの方が良いので、使用目的や頻度によってチョイスするというのもありだ。
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