気分はポレポレ よろず情報ブログ

大好きな文房具や書籍、日常のことなどを随時更新中です!

「太芯シャープペンシル」が流行っているのでシャープペンシル3種類を比較してみた

 シャープペンシルというと0.5mmというイメージしかなかったが、最近では0.9mmとか1.3mmというような太芯のシャープペンシルが流行ってきているらしい。マークシート用として使うだけではなくいろいろな使い方があるようなので、芯の太さによってどれくらい書き心地に違いがあるのを試してみた。

3種類のシャープペンシルで比較

f:id:polepole103:20151012211458j:plain

 今回比較してみたのは、LAMYの0.5mm、コクヨの0.9mm、ステッドラーの1.3mmという3種類のシャープペンシルだ。

 本来であれば同じメーカーの商品で比較するのが良いのだろうが、以前から使っていたLAMYのシャープペンシルが0.5mmだけだったので、メーカーを問わず人気のある商品をチョイスしてみた。ちなみに芯の濃さはすべてHB。

f:id:polepole103:20151012212842j:plain

 0.5mmは当然のことながらいつもの書き味で、カリカリとした書き味で小さな文字もしっかりと書くことができる。0.9mmは力を入れなくても書くことができて、細かい字は書きにくいものの全体的にはストレスなく使える。1.3mmになるとさすがに芯が太くて、「書く」というより「描く」という感じになる。速記用やデッサン用として使われることも多いというのはうなずける。

f:id:polepole103:20151012211707j:plain

 次にマークシートを塗りつぶしてみたが、0.5mmは何回も往復しなければならず、0.9mmは2〜3回で塗りつぶすことができて、1.3mmは簡単に塗りつぶせるもののはみ出すことも多かった。

 個人的な好みもあると思うしマークシートの形状にもよるが、細長いマークシートを塗りつぶすときにサササと数回で塗りつぶせる0.9mmの芯がリズムとしてはしっくりときた。この「リズム」というのは案外大切で、時間が限られている検定試験などではリズム良く回答欄を塗りつぶすのも大切な要素だと思う。

 普通に筆記をするなら0.5mmを、マークシートにも使うなら0.9mmを、速く書いたりイラストのデッサンもするなら1.3mmというように、目的によって使い分けることもありだと思う。

ラミー ペンシル サファリ レッド 0.5mm L116 正規輸入品

ラミー ペンシル サファリ レッド 0.5mm L116 正規輸入品

 
ステッドラー シャープペンシル 1.3mm 771

ステッドラー シャープペンシル 1.3mm 771

 

 芯の太さは違っても形状は同じ

 これもまた個人の好みによると思うが、3種類のシャープペンシルはどれもすべてボディー形状が三角軸の商品だった。この形状は最近の流行なのか、調べてみると三角軸ボディーのシャープペンシルはかなり普及しているようだ。

 確かに握っていて安定するし、机の上に置いていても転がりにくいという特徴がある。単純なことだが、こういったこともペンを選ぶときのポイントになるだろう。

 ちなみに、私が愛用している万年筆のペリカーノジュニアはもう少し複雑な形状をしていて、持ち方を覚えるのに最適なグリップになっているのが特徴的だ。これはいわゆる「書き方鉛筆」のように握り方を覚えられるという効果があるので、そもそもは子ども向けの万年筆であり、万年筆文化のない大人にも最適だということだろう。

結局は鉛筆に回帰するのかもしれない

 今回3種類の芯を書き比べてみたが、0.9mm以上の太さになると鉛筆の書き心地のようになってくるのが面白いなと感じた。細い芯に比べて味のある文字になるというか、書き手によってはっきりと文字に違いが出てくるように感じた。

 「鉛筆のような書き心地」とセールスポイントに書かれている商品もあって、やはり鉛筆の書き心地に回帰してきているのかなと感じた。書き心地は鉛筆のようで、鉛筆のように芯を削る手間がかからないというのが、太芯シャープペンシルの人気のひとつだろう。双方の良い部分をミックスした商品だとも言える。

 なかには本体が木製のシャープペンシルも発売されていたり、「北星鉛筆 大人の鉛筆 」のように明確に大人をターゲットにしている商品もある。一本数百円の文房具だが、これだけ多種多様な商品が発売されているということは、それだけ書き心地の良いシャープペンシルが求められているとも言えるのだろう。

 子どもの頃から考えると「鉛筆」「シャープペンシル」「ボールペン」という変遷をたどってきたが、これからは逆に「ボールペン」「シャープペンシル」ときて最後は「鉛筆」に回帰するのかもしれない。