気分はポレポレ よろず情報ブログ

大好きな文房具や書籍、日常のことなどを随時更新中です!

検定試験のマークシートでシャープペンシルが使えない理由<もうすぐ全国手話検定試験>

今月中旬には全国手話検定試験が東京で行われる。手話を学びはじめて4年目になるが、毎年届く受験票には必ず「シャーペンは不可」と書いてある。最近ではマークシート用のシャープペンシルも発売されているが、なぜシャープペンシル不可の試験があるのだろうか。それにはきちんとした理由があった。

シャープペンシルでは読み取りエラーの可能性がある

f:id:polepole103:20161010170349j:plain

資格試験や各種試験の際には、マークシートを使って選択した番号を塗りつぶす方法が一般的だ。記述式だけの試験や小論文方式の試験もあるが、マークシートを使って解答を選択する試験が圧倒的に多いだろう。

ところが、「シャープペンシル禁止」の試験が割と多くて、今まで受験した資格試験のほとんどが鉛筆持参での試験となった。

試験といえば大規模なのが大学入試センター試験だが、そちらはどうなのだろうか。ホームページを見ると、使用する筆記具に関するQ&Aが掲載されていた。

f:id:polepole103:20161010172108j:plain
http://www.dnc.ac.jp/center/faq.html

ここには明確に「シャープペンシルを使用してマークした場合には、解答が読み取れないことがあります」と記されている。鉛筆でマークすると大丈夫だが、シャープペンシルでは読み取れない。それにはマークシートの読み取り機の特徴として、二つの理由があるようだ。 

 一つは「読み取り機は鉛筆の黒鉛に反応して濃く読み取る」ということ。こう書くと「シャープペンシルも芯が同じだから大丈夫じゃないか」と思ってしまうが、シャープペンシルの芯は折れにくいように黒鉛以外の物質が入っているようだ。そのため、黒鉛よりも薄く読み取ってしまうらしい。

またもう一つの理由は「シャーペンのマークは消えにくい」ということ。芯を強く押し付けてマークするため、消しゴムで消しても溝状になった部分に色が残ってしまい、ダブルマークと判定されることがあるらしい。

この二つはあくまでも「こうなることがある」ということであり、実際には何ら問題なく読み取られる可能性もある。しかし、試験の主催者側としてはあらかじめ注意することで、読み取りエラーが発生しても「自己責任」として処理をすることになる。

これはマーク方法が不十分な場合と同じであり、試験主催者側が読み取りエラーが発生しても補正することはないということでもある。

最近のマークシート用シャープペンシルは、芯を鉛筆とほぼ同じ素材にしたり、太さも0.9mmや1.3mmと太くするなどの工夫を施している。それでも、試験案内に「シャープペンシルは使用不可」となっていれば、鉛筆を持参するのが精神的にも良いだろう。余分なところで気が散るということが防げる効果も大きい。

なお、読み取り機の種類によってはシャープペンシルでも問題のない機種もあるようなので、その際には受験案内に「シャープペンシル可能」などと記されているらしい。

マークシート用の鉛筆とシャープペンシル

f:id:polepole103:20161010175537j:plain
http://www.mpuni.co.jp/products/pencils/black/mark_sheet/mark_sheet/mark_sheet.html

三菱鉛筆からは「ユニマークシート用鉛筆HB」が発売されているが、通常の鉛筆と異なり筆圧が弱くても濃く綺麗にマークができ、また消しゴム綺麗に消えるという特徴があるようだ。

f:id:polepole103:20151012211707j:plain

また、コクヨからは「マークシート 最適セット 1.3mm」が発売されており、少ない回数でマークができるように工夫されている。専用の替え芯も発売されているので安心だ。

鉛筆はマークシートの読み取りがほぼ完璧だという利点があり、シャープペンシルは使い続けても芯の太さや濃さが変わらないという利点がある。試験によっては「シャープペンシルも可能」となっているものもあるので、受験する前に注意事項を良く確認しておくことが必要だろう。

三菱鉛筆 鉛筆 マークシートセット V52MN

三菱鉛筆 鉛筆 マークシートセット V52MN

 
コクヨ マークシート 最適セット 1.3mm PS-SMP101D

コクヨ マークシート 最適セット 1.3mm PS-SMP101D

 

全国手話検定試験とは

今回私が受験する全国手話検定は、全日本ろうあ連盟が主催している資格試験だ。手話のレベルによって5級から1級まで分かれており(2級と1級の間に準1級がある)、読み取り試験、筆記試験、面接試験がセットになって実施される。(筆記試験は2級以上)

全日本ろうあ連盟は、当事者団体として60年以上にわたってろうあ者の生活と権利を守る活動を行っている団体だ。だからこそ、検定には単語の読み取りだけではなく面接もあり、手話によるコミュニケーション能力に重点を置いている。

毎年10月に全国で行われるこの試験は、手話学習者にとっては自分のレベルを測る良い機会だと思う。私も合格できるよう、丁寧に削った鉛筆を持参して頑張りたい。

oyakode-polepole.hatenablog.com

oyakode-polepole.hatenablog.com