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自分を客観的にとらえることでストレスを軽減できる

 仕事でも家庭でも何かしらのストレスがある。適度なストレスは必要だとは思うが、過度なストレスは身体にも心にも悪影響を与えるので早めに解消したいものだ。しかし、大切なのは「ストレス解消」という対処療法よりも、「ストレスを感じにくくする」という予防対策だ。

■オペレーターと落語家に学ぶ「もう一人の自分」

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 私の知人にかなり優秀なオペレーターがいる。苦情の電話にも丁寧に応え、苦情を言ってきたお客様が逆に賞賛の言葉を述べられて電話を切るというスーパーオペレーターぶりらしい。当然、センタでの受電率も高くて数々の表彰も受けている。

 ここまですごいオペレーターになるにはかなりの経験が必要だが、仕事上のストレスも相当なものだろうなと思い「ストレス解消はどうしているのか」と聞いたことがある。しかし、「ストレスを感じないから大丈夫」という意外な返答だった。

 彼女曰く「オペレーター席に座った自分はもう一人の自分だから、いくらお客様に怒られてもストレスにならない」とのこと。また、「怒られた自分を仕事が終わってから慰めることにしているので、次の日はまた元気にオペレーター席に着ける」とも言っていた。

 また、ある落語家さんの講演会を聞きに行ったことがあるが、その席で「一人前になるまでは高座に上がっただけで常連客に”下手くそ!帰れ!”と言われていた」という話があった。

 これもすごいストレスだなと思っていたが、その落語家さんは「高座に上がったらもう一人の自分が演じていると思うようにしていたので、自分の下手さを反省はしてもストレスは感じなかった」ということを話されていた。

 また、「演じている自分を客観的に見られないと素直に反省できないし、落語家として大成しない」とも話されていた。真打になった方の言葉だっただけに、なるほどなと納得したことを思い出す。

■自分を客観的にとらえる方法

 前述のスーパーオペレーターや落語家さんのように「もう一人の自分」をイメージすれば、ある程度のことはストレスとして感じなくなるんだろうなと思う。しかし、「もう一人の自分」を作るのはけっこう大変な作業だ。

 そんな時には、仕事に入る前に自分で自分のフルネームで呼んで(もちろん心の中で)、具体的に励ましてみるのが良いかもしれない。「○○さん、今日はお客さんにお詫びに行く日だけど、誠意をもってお詫びすれば大丈夫だよ」とか「今週は忙しいけど○○さんなら大丈夫」という感じだろうか。

 私は知人のオペレーターの話を聞いてからそうするようにしているが、「もう一人の自分」を意識できる確率は50%くらいだと思う。それでも何もやらないよりもましだし、続けているうちに何となく自分を客観的に捉えられるようになったような気がする。

 また、そうすることで自分の失敗を客観的に把握することが出来て、素直に反省できることが多くなった。人間誰しも「あんなに頑張ったのに文句を言われた」と思うと反省がしにくいが、「○○さんはそういうところがあるからな」と思えれば素直になれる、、、ような気がする。

 半世紀生きてきても素直に反省することはなかなかできないが、こうすることで少しはストレス予防になり、成長もするのではないかと思っている。

■「がんばれ自分!」も効果的

 テレビやコマーシャルなどでもときどき見かけるが、自分に対して檄を飛ばすというのも良いと思う。私自身は個人的にこの「自分に檄を飛ばす」というのが大好きだ。

 「がんばれ!自分!」だとか「負けるな!俺!」という言葉は、しょっちゅう心の中で言っているような気がする。また逆に、頑張って成果が出た時には「えらいぞ、俺」だとか「たいしたもんだな~、俺ってば」というように、客観的に自分をほめてあげるようにしている。

 昔読んだ本で「自分を好きになる本」というのがあって、その中で「自分を心からほめてあげられるのは自分だけだ」というようなことが書いてあり、それからは出来るだけ自分をほめてあげるようにしている。

 自分をほめられる人は他人もほめることが出来る。そんな気もしている。

自分を好きになる本

自分を好きになる本