東京三鷹市に聴覚障がいのスタッフが働くカフェがある。以前は吉祥寺などで週末だけ営業していたカフェだが、今年5月にJR三鷹駅から徒歩10分の場所に常設店舗がオープンした。シンプルながら想いのたくさん詰まったカフェだ。
■「SilentCafe(サイレント・カフェ)」
今年5月に東京都三鷹市のJR三鷹駅から徒歩10分の場所にオープンしたのが「SilentCafe(サイレント・カフェ)」。聴覚障がいのあるスタッフが厨房や接客を行っているカフェだ。以前は吉祥寺駅近くで週末だけ営業するという形式をとっていたが、今年5月に常設店舗をオープンし営業を行っている。
開店時間が10:30から18:00までなので、「平日の仕事帰りにちょっと寄る」ということが出来ないのが残念だが、夜の宴会を予約すると開店してくれるのでそちらを利用するという方法もある。少人数での宴会にも対応してくれるとのことなので、ご興味のある方は一度問い合わせてみるのも良いかもしれない。
「サイレント・カフェ」は2011年7月に「みたかソーシャル&コミュニティビジネスプラン・コンペティション2010」優秀賞を受賞して、地域社会雇用創造事業交付金の交付対象事業を受けて創業。いろいろなイベントを実施してきたので固定ファンも多いと言う。
先日近くまで行く用事があったのでサイレント・カフェを訪れてみたが、白をベースとした店内はとても開放的で空間を贅沢に使っているという印象を受けた。また、店内に置いてある小物は手作り作家さんの作品で、どれもこれも可愛くて思わず手に取ってしまうものばかりだった。
https://www.facebook.com/SilentCafe.jp
この日はサイレント・カフェ代表の渡辺さんと思いがけず話が盛り上がってしまい、店内や小物の写真を撮らせていただくのをすっかり失念してしまった。
上の写真はフェイスブックから参照させていただいた小物の写真だが、サイレント・カフェのフェイスブックにはいろいろなグッズの写真などが掲載されているので、ぜひじっくりと読んで欲しい。サイレント・カフェに対する渡辺さんの想いも良く分かる。
■いろいろなチャレンジを続けるカフェ
サイレント・カフェでは喫茶事業だけではなく、店舗の一部を会員制のコワーキング・スペースとして提供するほか、手話講習会や手話朗読会、キーマカレーを食べるランチ交流会など精力的に行っている。
その他にも起業に関するセミナー開催を検討しているなど、次々と新しい試みにチャンレジしていくようだ。
また、メニューにも工夫を凝らしている。彩りも鮮やかな「バラのつぼみのクレープ」や音楽を味で表現した「ミュージック・ブレンド・コーヒー」、カロリー控えめの「ベトナム風ミートボール麺・巣ごもり風」などなど、目で見て楽しめるメニューを考案しているというのもサイレント・カフェらしい。
スタッフの皆さんも明るくて楽しいこのカフェは、静かに雰囲気を楽しむというよりも、積極的にコミュニケーションを楽しむためのカフェだと思う。手話が出来なくても筆談やゼスチャーなどで、聞こえない人との会話を積極的に楽しむことでこのカフェの良さが十分に味わえるはずだ。
私も近々仲間と一緒に再訪してみたい。その時はしっかりと写真を取らせていただいて、素敵な小物なども含めて再度ご紹介したいと思う。
「Silent Cafe(サイレント・カフェ)」
営業時間:10:30AM~18:00PM
定休日:毎週木曜日
※営業時間や定休日はフェイスブックでその都度お確かめください。