今年のゴールデンウィークも部屋の片付けに勤しんだが、あまりモノを持っていないと思っていたのに結構な量のゴミが出た。主には書類や雑誌などだが、使い古したバッグなども廃棄した。普段は意識しないもののいざとなると必要なのがゴミ処理施設。東京都武蔵野市では新しいゴミ処理施設が無料で見学できるが、外装も含めて何気なくすごい施設だ。
今年稼働を開始した新クリーンセンター
今年4月1日に本格稼働を開始した「新武蔵野市クリーンセンター」。JR中央線三鷹駅からバスで10分ほど。武蔵野市役所の隣に建てられた新クリーンセンターは、1984年から稼働していたクリーンセンターと同じ敷地に新たに建設された施設だ。
道路を挟んだ隣が市役所で、正面の道路の向こうには市営体育館やグランドがあり、近隣は閑静な住宅街もある。これほど住居などに近い場所にあるからこそ、騒音や振動、臭気やガスに対する対策がしっかりと施されているようだ。
高さが15mに抑えられえた建物は、武蔵野の雑木林をイメージしたテラコッタルーバーという外装材に囲まれている。テラコッタルーバーは素焼きの外装材で、まるで木の柱で囲まれているような自然な外観を得られて良い。
ゴミ収集車は地下に設けられたプラットホームに誘導されるため、騒音や匂いが周囲に漏れることを抑えている。また、ゴミを落とす場所には高速シャッターとエアーカーテンが設けられているが、その様子は外からは見えないようになっている。
内部は清潔で見どころ満点
見学は無料で自由。2回に設けられた受付に声をかけて、案内をいただいて見学通路を個人で回るという形式だ。団体の場合には職員の方が案内についてくださるようなので、事前に電話で予約を行なっておく必要がある。
集中制御室のガラスは、タッチすることで情報が浮かび上がるようになっていて近未来的だ。
ゴミ収集車が集めてきたゴミを貯めておく「プラットホーム&可燃ゴミピット」。1日で焼却できるゴミの約6日分を貯めておくことができる。ここでゴミが均一に燃えるようにクレーンで混ぜ合わされてから、焼却炉に投入される。
これからのゴミ処理のことを考えるためには、大人も子どももこういった処理施設を実際に見学するというのはとても大切なことだと思う。
「新武蔵野市クリーンセンター」を見学したら、目の前の市役所から始発のバスに乗って吉祥寺まで約15分ほど。社会科見学を行なってから吉祥寺の街で買い物をする。そんな休日を過ごすのも良いかもしれない。
■新武蔵野市クリーンセンター
東京都武蔵野市緑町3丁目1番5号
見学時間 平日 午前10時から午後5時まで
予約受付 個人の場合は不要(自由見学)
※団体の場合には下記まで事前予約
予約受付窓口 武蔵野市環境部クリーンセンター 電話番号 0422-54-1221
(最大受入人数 40名)
ペッパーがお出迎えしてくれる
最新の処理設備を見て歩くのも、近未来を見ているようで楽しい。
その楽しさに拍車をかけてくれるのが、受付で出迎えてくれる2台のペッパーだ。 色々なことを答えてくれるので、ついつい話しかけてしまう。
上目使いで見られると、何だかきちんとした話をしないといけないような気になってしまう。不思議だ。
最新のゴミ処理施設に行って、最新のロボットに案内してもらう。なかなか出来ない体験だし、大人も子どもも喜ぶ体験だと思う。