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森の中で子ども達が五感を研ぎ澄ませて過ごす「森のようちえん」に行ってきた

 新潟に「森のなかで五感を研ぎ澄ませて過ごす」という幼稚園があるが、この幼稚園のことを知ったのはつい一ヶ月ほど前のことだ。仕事の関係で知り合った方から話を伺い、とても素晴らしい青空保育だなと感心した。その直後に、クラウドファンディングを利用したログハウスの移築計画を知り、これも何かのご縁だと思い少額ながらご支援をさせていただくことにした。

 さらに、この連休でひょんなことから新潟に行くことになったので、少し足を伸ばしてこの幼稚園に行ってきたが、そこは想像していた以上に自然を感じられる素敵な空間だった。

長岡市の森の中にある「森のようちえん ふたばっこ」

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 新潟県長岡市東山にある「森のようちえん ふたばっこ」は、東山山麓にある赤城コマランドの中で青空保育を行っている幼稚園だ。緑豊かな自然のなかにある幼稚園は、入り口にあるお手製の立て札を見ないとわからないぐらい周囲の自然に溶け込んでいる。

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 入り口付近には小型のログハウスが建てられており、雨の日や雪の日などにはここで子ども達が休むようになっている。しかし、園児が増えてきてこの建物では手狭となってきたため、新しい園舎となるログハウスを移築してくる計画が持ち上がってきている。

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 ここは子ども達が自ら炊事をしたり暖をとったりする場所で、この日は休日だったため子ども達の姿はなかったが、広葉樹に囲まれた地面はしっかりと固まっていてコンクリートやアスファルトなどで固められた地面とはまったく違う温もりがある。

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 敷地内にはトムソーヤの冒険を思い出させるような大きなツリーハウスがあり、見ているだけでもワクワクしてくる。

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 また、敷地内にある能楽堂も幼稚園の一部となっていて、雨や雪を避ける場所としても利用されているようだ。この日は在園児のご家族数組が集まっていて、クラウドファンディング用の写真撮影をされるとのことだった。

 たまたま近くに在園児のお父様がいらっしゃったので、幼稚園のことや新園舎移築のお話などをお伺いしたが、代表の古川さんがいらっしゃっているとのことで、思いがけずご挨拶をさせていただくことができた。

 「だっこちゃん」の愛称で親しまれている古川さんは、神奈川の幼稚園に勤務しシュタイナー教育を実践から学んだ方で、森の幼稚園の運営にもその知識と経験を活かされている。見ず知らずのおじさん(私)が突然訪れたにもかかわらず、丁寧に対応をしてくださるとともに、ログハウスの移築に関してのお話もお伺いすることができた。

 現在、森のようちえんには19名の児童が通っているとのことで、既存の園舎では雪の日などに休憩するには非常に手狭になっているとのこと。こういった教育方針の中で育つ子ども達が増えてきているというのはとても素晴らしいことだが、それだけにゆっくりと身体を休めることのできる園舎は必要不可欠だろう。

 短い時間ながら古川さんとお会いしてお話をさせていただき、とても有意義な時間を過ごさせていただいた。

クラウドファンディングが成立すると良いなと思う

 以前、このブログで「森のようちえん」のクラウドファンディングについてご紹介させていただいた。

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 真冬の猛吹雪の時などにはゆっくりと休める園舎が必要となるため、今回ログハウス3棟を新潟の方から譲り受けることになった。しかし、移設するだけではなく移設場所の土地改良なども必要となるため、500万円ほどの費用が必要となる。

 大半は幼稚園の関係者で負担することにしたが、それでも足りない部分の140万円を今回クラウドファンディングを使って支援を仰ぐことにした。

 幼稚園自体が純粋な市民力だけで成り立っている森の幼稚園で、関係者だけで360万円ほども集めるというのは並大抵のことではないと思う。さらに、全額ではなく3割弱の支援を募るというところに、森の幼稚園の謙虚さと本気さが垣間見える。

 「森のようちえん」を偶然知ることになったご縁、クラウドファンディングを偶然知ることになったご縁、長岡にたまたま用事があって出かけることになったご縁など、さまざまなご縁があって今回訪問することができた。

 偶然も複数回重なると必然になるというが、こういったご縁というのはとても大切にしたいと思う。それだけに、今回のクラウドファンディングはぜひ成立して欲しいと心から願っている。

五感を研ぎ澄ませる子ども達の親御さんも素敵な方々だった

 今回息子と二人で「森のようちえん」を訪問させていただいたが、集まっていらっしゃった親御さん達から「こんにちは!」という気持ち良い挨拶をしていただくとともに、私の突然の質問にも丁寧に答えていただいた。

 息子が一緒だったとはいえ、考えてみれば怪しいおじさんだっただろうなと思う。それにもかかわらず、非常に丁寧な対応をしていただけたのも、親御さん方の心が広かったからに他ならないだろう。

 さらに、代表の古川さんと一緒に話をさせていただいた親御さんからは、私の話の内容を聞いて「ぽれぽれさんですか?丁寧にブログで紹介していただきましたよね」という言葉までかけていただいた。

 こんな拙いブログにもかかわらず私のブログネームを覚えていただき、非常に恐縮するとともにたいへん嬉しく感じた。五感を研ぎ澄ませる保育を選ばれる親御さんというのは、やはり五感が研ぎ澄まされている方々なんだなと感心しきりだった。

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