毎年、元日は近所の神社にお参りし、あとはのんびりと家で過ごす。そしてお正月の2日は、家族で外出するのが恒例行事だ。目的があってどこかに行くのではなく、家族揃って気が向くままにドライブがてらに出かけることにしている。年によって東京都心であったり臨海部であったり、はたまた他県まで足を伸ばしたりと様々だが、今年は東京近郊の大型ショッピングモールに朝一番から行ってみた。そこで今年最初に買った文房具類は、富士山を模した可愛いふせんだった。
小さくて可愛い「豆ふせん」
朝一番で出かけたショッピングモールは、お昼前までは人出も少なくて色々なお店をのんびりと見ることができた。その中でも、書店、文具店は真っ先に見たが、和風の小物や雑貨を置いてあるお店には、お正月らしい色々な商品が並べられていた。
その中でもお正月らしくて思わず買ったのが、濱文様の「豆ふせん 富士山」というふせん。絵柄が富士山だというのが何となく縁起が良いし、何よりも丸い形のふせんが珍しくて迷わず買い求めた。
このふせんの特徴は、何回でも貼ったり剥がしたりできること。「豆」と名付けられているとおりコロンと小さなふせんなので、通常のふせんのように資料にマークをしたりするのには向いていないかもしれない。しかし、その特徴を生かして本のしおりとして使うことができる。
本を閉じると、ご覧の通り富士山の上の方だけ見えるというのもご愛嬌だ。東京都下から見る富士山は丹沢山系に隠れて上のほうだけしか見えない場所も多いが、そんな富士山にも見えて面白い。
台紙が二つ折りになるので、パタンと閉じてペンケースに入れられるのも便利だ。ふと思いついた時にさっと貼っておく。そんな使い方が豆ふせんには似合うかもしれない。
濱文様の豆ふせんは、他にもそら豆やアザラシ、ねこなど色々な絵柄があるので、好みに応じて揃えてみても楽しいだろう。
ふせんは選り取り見取りの時代になった
一昔前は、”ふせん”といえば長方形の事務用消耗品しかなかった。楽しむというよりは実用本位で、細いものから太いものまで色々な大きさと色のものを揃えておき、資料のチェックなどには欠かせない道具の一つだった。
現在では事務用として使うだけではなく、個人で楽しむための様々なバリエーションが揃っている。用途も様々なら模様や形も様々で、文房具類の中ではふせんとマスキングテープがここ数年でかなりバリエーション豊かになってきたのではないだろうか。
機能面で他とは違った商品が発売されたり、デザインで他商品との差別化を図ったりと開発する側は日々頭を悩ませているだろうが、それだけに今後もどのような種類の商品が登場するか楽しみな分野だ。