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暑い夏を快適に過ごす!「打ち水大作戦2015」で暑さを吹き飛ばそう

 まだ梅雨が明けていないというのに連日猛暑が続いていて、東北では18年ぶりに38度を超えた場所もあったようだ。梅雨が明ければ本格的な夏になるが、今年もまた暑い日が続くのだろうか。

 私が子どもの頃はまだまだ舗装されていない道路も多くて、それもあってか夏の日の夕方になると軒先で打ち水をしている家が多かった。私もそれを手伝って水を撒くのだが、水を撒くのが楽しくていつもずぶぬれになっていたのを思い出す。

 都市が高温になるヒートアイランド現象が取りだたされるようになってから久しいが、その現象を少しでも緩和しようという取り組みが今年も始まる。

打ち水で気温を下げる「打ち水大作戦」

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 日時を決めて残り湯などの二次利用水を使い、 みんなでいっせいに打ち水をする「打ち水大作戦」。 2003年から始まって今年で13回目を迎えるという、環境を考えた取り組みだ。

 江戸開府400年の2003年に「江戸の知恵を活かそう」と始められたこの取り組みは、江戸時代の庶民の知恵「打ち水」がヒートアイランド現象に対してどのような効果を持つのかということを、決められた時間にいっせいに打ち水をして検証しようという壮大な社会実験として開始された。

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 例年どおり「一斉打ち水で真夏の気温を下げよう」という呼びかけとともに、「打ち水って、いいな」というさりげなサブタイトルもつけられている。毎年推定で600万人以上の方々が参加する打ち水大作戦は、全国各地で行われるようになってきた。

 皆さんの職場やご家庭でも、夏のちょっとしたイベントとして行ってみてはいかがあだろうか。

「打ち水」にも作法がある

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 打ち水を行う時には「二次利用水を使おう」というのが基本ルール。 ご家庭であれば「お風呂・シャワーの残り水、エアコンの室外機から出る水」などを、 会社であれば「製氷機の期限切れの水や氷、近隣の公共施設などのプールの水」などが対象となる。

 水を撒く時には、ひしゃくや手でバシャバシャと広範囲に撒こう。じょうろを使ってみたりペットボトルの底に小さな穴をたくさん開けても良いだろう。日射病や熱中症にに気をつけて、帽子は必ず着用するようにしたい。

 路面だけでなく屋上やベランダで行っても効果があるし、建物の壁に水をまく「壁打ち」やクーラーの室外機周辺に撒くのも効果があるだ。打ち水は「風通しの良い場所」で「できる限り、大勢で広範囲」に行うと効果的であり、また「朝夕の時間帯」に「日向よりも日陰」で行うとより効果的らしい。

 打ち水にも作法というかやり方があるので、やたらめったらと水を撒くのではなく、より効果的に行う方法を知っておきたい。

先人の知恵で快適に過ごす

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 打ち水をすることで道路やベンダの温度が下がるが、空気は温度の低い方から高い方へ流れる性質があるので、窓やベランダのサッシから部屋の中に涼しい風が入ってくることが期待できる。

 先人の知恵というのは実に効果的なものが多く、クーラーがなかった時代はそうやって暑さをしのいでいただんなと改めて思い起こすことになった。

 扇風機だけではなくクーラーの普及によって生活は便利になったが、クーラーが普及したことで室外機から発せられる熱が増え、結果としてヒートアイランド現象が発生してしまうというのは皮肉なものだ。

 だからといってクーラーを一切使わない生活というのも無理があるだろうし、かえって室内での熱中症が増えることになるので一概に「クーラーは良くない」とも言い切れないだろうと思う。

 夏場を快適に過ごすためのクールビズが始まったのは2005年だが、ネクタイを外して涼しいワイシャツに着替えるだけでもかなり清涼感は高まった。さらに2012年からは環境省がスーパークールビズを打ち出したことから、自治体や各企業でもポロシャツやチノパンなどのカジュアルな服装で仕事をする方が増えてきた。

 また、プライベートでも甚平や短パンを普段着として使う人が増えたり、窓の外にすだれを掛けたりゴーヤなどのグリーンカーテンを施す家も増えてききた。東日本大震災の影響で原発廃止の機運が高まるなか、少しでも電気を使わず快適に過ごそうという取り組みが広がっているのは良いことだと思う。

 今回ご紹介した打ち水もその一つだが、我が家でも先人の知恵を賢く真似て、少しでも部屋の中が涼しくなるよう取り組んでみたいと思う。