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真夏の空の下、ヤギがのんびりと除草中

今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2015夏」

 暑さが厳しくなってくると、空き地や線路脇の土手などで雑草が伸び放題になってくる。庭をお持ちの方は草取りの手間が大変なのを実感されていると思うが、公共施設などでの除草作業も費用と労力がかなりかかるらしい。

 そんなたいへんな除草作業を、東京の京王電鉄相模原沿線ではヤギを使って実験的に実施している。

黙々と除草する働き者

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 先日、書店や文房具などの大型店舗「コーチャンフォー若葉台店」に買い物で出かけたに、手前にあるユニディ駐車場の斜面でヤギが草を食べているところに行き会った。

 ここは以前から実験的に「ヤギによる除草」を行っていた場所だが、しばらく故郷に戻っていたヤギが久し振りに戻ってきたようだ。大規模マンションや大型店舗のある若葉台駅のすぐ近くで、のんびりとヤギが草を食べている姿に出くわすというのはとても珍しい光景だ。

 むすこと二人でヤギの様子をしばらく見ていたが、親子連れやカップルなどが次々と寄ってきてはヤギの姿を楽しんでいた。ここは以前からヤギの除草実験を行っている場所なので、通りがかる人も「おっ、帰ってきたんだ」という感じでヤギを見に行くというのが面白い。

 普段生活している圏内でヤギがのんびりと草を食べていることを考えると、なんだかそれだけでのんびりとした気分になってしまうから不思議だなと思う。のんびりと草を食べるヤギを見ていると気持ちが和むというのは、アニマルセラピーの効果もあるのだろうなと感じた。

相模原線沿線はヤギの除草が盛んだ

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 ヤギによる除草実験を行っているのは「新都市センター開発株式会社」という企業。多摩ニュータウンの商業施設やレジャー施設などの建設、管理運営を行っている会社だ。今年で2年目になる除草実験だが、4月20日から10月15日までの予定で多摩センター、若葉台など4箇所で除草実験を行っているようだ。

 この期間すべての日程でヤギがいるわけではなく、天候や草の伸び具合などによってヤギを放しているらしい。各所には板でできた簡易なヤギ小屋があり、暑い中をのんびりと草を食んでいる様子を見ることができる。

 この沿線のヤギは意外と有名なようで、会社でヤギによる除草の話をしたところ、「見たことがある」「見に行った」という人が割と多くいた。東京の郊外とはいえマンション群が立ち並ぶ場所でヤギが草を食べているというのは、ちょっとした隠れた名所のようになっているのかもしれない。

全国各地で見られるヤギの除草 

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http://www.seibu-group.co.jp/railways/smile/yagi/

 西武鉄道では2009年8月から、ヤギによる除草作業を行っている。池袋線武蔵横手駅線路脇の社有地で実施しており、以前は西武鉄道の社員が機械によって行っていた除草作業だが、ヤギが草を食べることでCO2の排出を減らそうというエコな取り組みとして始まった。

 横手駅線路脇の社有地はヤギの家が建てられていて、今年5月には本にもなって沿線の人たちからも親しまれる存在となっているようだ。

 住宅整備を行っているUR都市機構がでもヤギによる除草を行っており、町田市(2カ所)、日野市、印西市、堺市、西宮市の計6カ所で実施している。1カ月から最長で半年間に渡って実施されたヤギ除草は、実施された箇所すべてで一定の効果があったようだ。

 機械を使わずヤギがのんびりと草を食べる。エコなだけではなく、眺めているだけでもストレス解消になるような取り組みだなと思う。

 個人向けにヤギのレンタルを行っている牧場もあるようだが、臭いの問題や管理の問題もあるのでしっかりとした管理体制が必要となるだろう。なによりも、生き物を飼うということは命を預かるということだということを、しっかりと心に留めておきたい。