「歴史を感じる場所」 #地元発見伝
地元の魅力を発見しよう!特別企画「地元発見伝」
「歴史を感じる場所」という言葉で思い浮かんだのが、山梨県の八ヶ岳南麓にある「津金学校」。明治6年から昭和60年まで続いていた学校をそのまま利用し、資料展時などを行っている建物群だ。
■明治時代の学校
現在は1階が文化財保存修復作業場・事務所・喫茶室として使われ、 2階と3階が須玉町歴史資料館として公開されている。この校舎は明治8年に建てられた藤村式擬洋風校舎という様式の建物で、外観は洋風に見えるが中は和風建築の技術を用いて建てられた和洋折衷の建物だ。
明治時代という文明開化の時代を感じさせてくれる建物だなとも思う。復元にあたっては床や柱のほとんどは創立当時のものを使っているのだとか。
歴史のある建物の中に入っていると、時としてめまいのような感覚を感じる時がある。建物にも魂が宿るというか、長い年月を経て様々な人の想いが建物に宿るのかもしれない。
風景写真や人物写真も撮っていて楽しいが、建物も写真の被写体としてとても魅力的だなと思う。たとえ建物の外部や内部しか移っていなかったとしても、そこに人の気配や生活感が漂っているような写真が撮れればとても素敵なことだと思う。
山梨県北杜市にあるこの素敵な建物。 同じ敷地内には大正時代に建てられた校舎が農業体験農園施設に、昭和に入ってから建てられた校舎がお土産などの販売所になっている。ひとつの敷地に明治から大正、昭和という三つの時代の建物があり、それぞれをのんびりとした時間を楽しみながら見ることができるようになっている。
歴史を感じることのできるとても素敵な場所だと思う。
■「津金学校」
所在地 山梨県北杜市須玉町下津金2963
開館時間 午前9時30分から午後5時(入館は4時半まで)
休館日 毎週水曜日
観覧料 一般・大学生200円、小中高生100円
http://www.tsugane.jp/meiji/
■同じ敷地内の「おいしい学校」
津金学校と同じ敷地内にある「おいしい学校」。ここは昭和62年に廃校となった津金学校の校舎を再利用した施設で、 特産品売り場やパン工房、レストランや宿泊施設等として使われている。
B&B方式の宿泊施設もあるが、それ以外にも日帰り入浴が可能な「香りの湯」もある。 特産物コーナーで料金を支払ってトコトコと通路を歩いて行くと、 ほんのりとハーブの香りが漂う「香りに湯」が待っているので、気持ちのよい風景を見ながらのんびりとお湯につかるのも良いかもしれない。
津金学校を見学してからのんびりとお土産を選ぶ。そんな楽しみ方もできる場所だ。