気分はポレポレ よろず情報ブログ

大好きな文房具や書籍、日常のことなどを随時更新中です!

【新商品情報】”大人のキャンパスノートシリーズ”に「キャンパス書類収容カバーノート」が新登場

学生の頃から使っているロングセラー商品がいくつもある。共通しているのは、シンプルながら時代やニーズに合わせて細やかなカスタマイズを地道に行っているという点だ。今回もそういった細やかな工夫のなされた商品が販売される。 

大人のためのキャンパスノート

大人キャンパスシリーズ

コクヨがキャンパスノートを世の中に送り出したのが、大阪万博から5年後の1975年(昭和50年)。日本は高度経済成長期が終わりを告げて、世の中が徐々に安定成長期に入り始めた頃だ。それから40年以上経っても売れ続けているキャンパスノートは、まさにロングセラーという名にふさわしい商品だろう。

発売当時と変わらぬスタイルながら、ノートの綴じ方やデザインなどを少しずつ変化させ、世の中のニーズに応えるという姿勢が窺える。だからからこそのロングセラー商品なのだろう。

学生をターゲットとして販売されてきたキャンパスノートだが、昨年2016年からは新たに「大人のキャンパスノートシリーズ」が追加された。表紙をシックなものに変更し、ノート地はドット入り罫線、方眼罫、無地の3つから選ぶことができるようになっている。

さらに、同シリーズのノートカバーをつければ、会議などで持ち歩くのにも便利だ。学生の頃にキャンパスノートを使っていた世代が、ビジネスの場で再びキャンパスノートを活用するようにという戦略だろう。ロングセラー商品ならではの、きめ細かいマイナーチェンジとラインナップ増だと思う。

新アイテムが続々と追加

f:id:polepole103:20171016214948j:plain
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/otona-campus/

好評を博している”大人のキャンパスノートシリーズ”に、今月以降新たに3品目が追加される。10月下旬に発売されるのが「キャンパス書類収容カバーノート」・「キャンパスバインダー〈スマートリングBiz〉(書類ポケット付き)」、11月中旬には「キャンパス ルーズリーフBiz」の発売が予定されている。どれも大人向けのデザインと機能なのが特徴だ。

収納できるカバーに興味津々

f:id:polepole103:20170726144819j:plain
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/otona-campus/covernote.html

その中でも一番気になるのが「キャンパス書類収納カバーノート」だ。ノートカバーとクリアホルダーをひとつにしたような商品で、打合せのときにノートと資料をワンセットにすることの多い人はかなり重宝するだろう。

この商品は、昨年9月にコクヨが社会人2462人に対して行った調査から生れた商品だ。調査では「ノートに挟んで書類を持ち歩くと、書類を落としたり、書類の端が折れてしまう」「人前でノートに書類を挟むのは見栄えがよくない」「ノートとクリヤーホルダーを一緒に持ち歩くとかさばり、複数冊使うと必要な書類が見つかりにくい」といった不満が出たのだとか。そういった声を反映して作られた商品だけのことはある。

f:id:polepole103:20171016215901j:plain
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/otona-campus/covernote.html

カバーにはノートを一冊収納できるほか、書類を収容できるポケットが付いている。ノートと書類を簡単に持ち歩けるというのは、思った以上に便利だと思う。

カバーのサイズは、A5、B5、A4の3サイズ。また、A5とB5サイズのカバーにはポケットが2つあり、A4サイズのカバーにはポケットが3つついている。さらに、カラーバリエーションは不透明のブラックと半透明のスモークグレーの2色があるので、好みや用途に合わせて選ぶことができる。 

f:id:polepole103:20171016215921j:plain
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/otona-campus/covernote.html

なお、商品には「キャンパスノート(ドット入り罫線)」が1冊セットされているので、買ってすぐに使うことができる。私も常にノートと資料をワンセットにして持ち歩いているので、きっと便利だろうなと思う。

【新刊紹介】"生きることの素晴らしさを教えてくれる一冊"の続編「泣いて笑ってまた泣いた2」(倉科透恵)

秋の夜長は読書に最適だ。夏の暑さは集中力を奪い、冬の寒さは思考力を停止させ、春の暖かさは眠気を誘う。だから秋は読書に向いているのだろう。とはいえ、本好きにとっては本をたくさん読むのに季節は関係なく、それぞれの季節で読みやすい環境を作るために工夫をしているというのが実情だろう。

それでも、なんの工夫をしなくてもじっくりと読書の時間にひたることのできるこの季節には、より良い一冊を読んでみたくなる。そんな時にオススメの本が今月下旬に発売される。

生きることの素晴らしさを教えてくれる一冊

昨年のゴールデンウィークに出会ったのが、倉科透恵さんの書かれた「泣いて 笑って また泣いた」という一冊。一昨年の2015年10月に発売された書籍だが、勧めてくださる方がいて読む機会を得た。

著者の倉科さんは20代前半で統合失調症を発症し、それまで勤めていた会社を退職せざるを得なくなった。発症後に出会った様々な人々のことや、病気のことを隠しながら働き始めた会社のことなどが綴られている一冊だが、とにかく文章が軽快で楽しい。統合失調症という重い課題を描きながらも、読むだけで元気が出てくる一冊だ。

病気の影響で悲しくて泣き、救われる出来事があって笑い、嬉しいことがあって嬉し泣きをする。そんな等身大の著者の姿を通じて、読者も同じく泣いて笑ってまた泣いてしまうという素晴らしい一冊だ。ぜひ読んでいただきたいオススメの一冊だ。

泣いて 笑って また泣いた

泣いて 笑って また泣いた

 

等身大の生き方に好感を覚える続編

f:id:polepole103:20171014215000j:plain

素晴らしいなと思った「泣いて笑ってまた泣いた」が、どのようにして書籍になったのか。そして、発売されてからの著者の日々や働きぶりなどはどうなったのか。そういったことを綴った一冊が、「泣いて 笑って また泣いた 2」として今月22日に発売される。

今回はご縁があって発売前に拝読することができたが、本好きとしては発売前の書籍を読むことができるというのは非常に光栄なことだ。ありがたい。今回もユーモアに富んだ、元気の出る一冊だった。

本を出版することと日常生活

本書は、ざっくり言うと「出版前の取り組み」「実際に出版するまでの過程」「出版されてからの宣伝や取り組み」「続編を出版するまでの取り組み」の4つに分かれている。それぞれが著者特有のユーモア溢れる文章で書かれているのだが、そこには何気なく、そしてさりげなく”大切な日常”が織り込まれている。

前述させていただいたとおり著者は20代前半で統合失調症を発症し、現在も治療を継続しながら会社に通うという日々を続けている。統合失調症は精神障害のひとつで、一般的には幻聴や幻覚、異常行動などが症状としてあげられる。しかし、症状は多岐にわたっており、個々人によってその種類や度合いが異なるのも特徴だ。

個々人によって種類や度合いが異なるとは言っても、毎日の生活がとても大変だということは共通している。著者も治療を続けることによって、症状が安定する寛解(かんかい)状態にはなった。しかし、それでも日々の体調管理や自己コントロールにはひとかたならぬ努力と苦労があるだろう。そういったことも含めて、症状や対処法などを世の中の人々に伝えてくれるのが本書だ。

苦労を苦労と感じさせない文体と内容

精神障害を治療しながら生活することはとても大変なことだが、そういった大変さがこの本では前面に出ていない。そういったことを感じさせないというのが、まずはすごいなと思う。

前作では都内の印刷会社に勤め始める前のことから書かれていたが、今回は印刷会社に勤めながら本を出版する日常が中心に描かれている。会社での様子や社長とのやりとり、会社を訪れる人々との交流や出版するにあたっての作業など「日常」が描かれている。

そしてその中に、体調を維持するための自己コントロール方法や取り組みがさりげなく織り込まれている。さりげなさ過ぎて、治療のための取り組みとは思わないで読んでしまうぐらいだ。そのさりげながまた良い。

人は誰しも心の中に悩みやストレスを抱えて生きているものだが、そういった悩みやストレスをどのようにしてコントロールすれば良いのかということの参考にもなる。それは決して特別な方法ではなく、日常的に行えるちょっとした取り組みだ。例えば日々の体調や感じたことを簡単にメモしておくことや、休日の過ごし方などなど。そういう視点で読んでも面白い一冊だと思う。

生きていることは素晴らしいと思わされる一冊

本書を読み終わった時に、私も一冊本を出版したくなった。もちろんそれは夢物語なのだが、本書を読むとそういう「夢や目標」を持つことの大切さや素晴らしさも知ることができる。

著者は「周囲の人達から”天然”と呼ばれるキャラクターだ」とご自身のことを書かれている。しかし、ご本人にはそういった感覚はなく、ごく普通の性格だと思っている。”天然キャラ”と呼ばれる人が、どのように考えて行動しているのかという視点で読んでも楽しい。

そして、”天然キャラ”だと言われていても、その時々を真面目に一生懸命に生きているという著者の姿勢が素晴らしいということに気づく。人はやはり「真面目で一生懸命」だということが一番なのだ。我が身を振り返ってみると反省することが山ほどある。

生きていると色々な苦労や不安や不満が生まれてくるが、それも含めて生きているということは素晴らしいことだと思う。そんなシンプルながら当たり前のことを、本書を読むことで改めて教えていただいた。著者のユーモア溢れる文体に笑い、出版や仕事での苦労に眉を寄せて頷く。そんな「生きることの素晴らしさ」を今回も教えていただきありがたい。

この続編は最初の一冊があってこその続編だろう。もちろん、この続編だけを読んでもいろんなことに気づくが、できれば前作を読んでいない方はまずは前作を読んでいただきたい。そうすることで、続編の良さもさらに感じていただけること間違いなし。この秋、オススメの一冊だ。

泣いて 笑って また泣いた 2

泣いて 笑って また泣いた 2