「皆さんに三つの“キ”をプレゼントします。それは“元気”、“やる気”、“勇気”です」と言ったのは、中学校の入学式での校長先生の言葉だ。今から40年程前のことだが、今でも覚えているのだからそれなりにインパクトが大きかったのだろう。同時に「元気と勇気はあると思うけど、やる気だけはなかなか出ないな」と思ったことも思い出す。やる気を出すというのは難しいものだ。
やる気のでるペンを開発中!
文具とファニチャーのコクヨは、小学校低学年から中学年向けのIoT文具「しゅくだいやる気ペン(仮称)」の開発に着手している。
既存の鉛筆を特別なアタッチメントに装着して、子どもが使う鉛筆の動きを記録。記録した動きをスマートフォンと連動させ、日々の筆記量を見える化するすることでやる気を出させるというものだ。文字や数字を書くという学習の記録を視覚化することで、日々の達成感を持たせるというものだ。
https://readyfor.jp/projects/yaruki-pen
アタッチメントは株式会社ワントゥーテンドライブとの共同開発。加速度センサーとBluetoothを搭載しており、文字や数字を書いたときの鉛筆の動きをデータとしてアタッチメント内に蓄積する。
https://readyfor.jp/projects/yaruki-pen
蓄積したデータを「勉強パワー」としてスマートフォン上の専用アプリに取り込むと、日々の筆記量が見えるという仕組た。筆記量イコール本人の頑張り具合なので、達成感と満足感が得られやすいというのが開発の意図だ。
また、将来的には溜まった「勉強パワー」の量によって文具などに交換できるサービスも検討中とのことなので、やる気のでる仕組みがさらに強化されそうだ。
https://readyfor.jp/projects/yaruki-pen
現在、クラウドファンディグサービス「Readyfor」を利用して商品化に向けた支援を募っている。発売は2019年春を目指しているようなので、ご興味のある方はそちらも参照してみてはいかがだろうか。なかなか興味深い取り組みだ。readyfor.jp
やる気の継続は難しいものだ
今回ご紹介した商品は、努力という目に見えないものを数値化してもので、時間ではなく筆記量に着目したところが文具メーカーならではだなと感じた。
何事もやる気を出すというのは大切で、さらにそれを持続させることもまた大切だ。大切だと分かっていても出来ないのが人間で、さらに難しいなと思う。
私も一昨年にタバコをやめてから体重がかなり増えたが、増えた体重を落とすのに現在四苦八苦している。運動を継続するのはなんとか頑張っているのだが、日々の運動量を増やし続けるのがなかなか難しい。
楽をするのは簡単なのだが、継続して努力するのは難しい。私も自分の中のやる気スイッチを探して、押し続ける努力をしたいと思う。