東日本大震災発生以降、様々な防災用品が登場した。その中には文具メーカーから発売されている商品も多いが、キングジムが新たに発表した防災用品がさりげなく細やかで良い。
外箱が枕になる防災セット
http://www.kingjim.co.jp/news/release/detail/_id_21427
文具の総合メーカーであるキングジムは、「災害備蓄セット」と「災害帰宅セット」を新たに2017年2月24日(金)から発売する。「災害備蓄セット」は災害時にオフィスや避難先での滞在を支援し、「災害帰宅セット」は避難先からの帰宅を支援する内容となっている。
最近では、災害時に帰宅するよりも職場等に一時待機することが勧められている。しかし、それも時と場合によってのことなので、職場等に被害が大きければ帰宅したり避難場所に移動したりする必要もあるだろう。そのためには帰宅セットも準備されていると安心だ。
東日本大震災が発生してから6年が経ち、震災が落ち着いてから用意された防災用品も期限切れとなるものも出てくる時期。いざという時のために備える用品なので、職場でも家庭でも今一度必要なものをチェックして準備するようにしたいものだ。
ちょっとした工夫が細やかで良い
http://www.kingjim.co.jp/products/office/saigai_bichiku
両セット共に水や非常食など必要なものがパッケージされているが、これは良いなと思ったのが「簡易まくら」がついていること。パッケージの外箱が枕になるというものだが、これはなかなか気づかない部分だろう。
http://www.kingjim.co.jp/products/office/saigai_bichiku
しかも、よく見ると仕切板が付いているので隣の目線を気にすることが少なくなり、箱の中に貴重品を入れておけば盗難予防にもなる。災害帰宅セットにもこの機能があるとのこと。ちょっとした工夫だが、なるほどなと唸ってしまう工夫だと思うがいかがだろうか。
ファイリングスペースに納まる収納性の良さ
http://www.kingjim.co.jp/products/office/saigai_bichiku
文具や事務用品の会社らしく、キャビネットや引き出しに入る大きさにしてあるというのもさすがだ。防災用品はすでにこのような仕様になっているものが多いと思うが、文具メーカーならではの工夫と着眼点だといっても良いだろう。
身の回りの防災用品には、今一度目を向けて必要なものをコンパクトにそろえておきたいと思う。