自立式のペンケースが人気になって久しいが、ペンケースにはいろいろな種類があるので店頭で見ていても楽しい。最近ではコンパクトなものよりも大容量のものに人気がシフトしてきているような感じだが、それでも「自立式」というのは相変わらずの人気ぶりだ。
リヒトラブの自立式ペンケースオーバルタイプ
http://www.lihit-lab.com/products/catalog/A-7694.html
文具メーカーのリヒトラブは、9月14日に「スタンドペンケース オーバルタイプ」を発売した。カラーバリエーションは6種類で、大きさは幅78mm、奥行き41mm、高さ172mmの楕円形状。価格は1200円(税別)で販売されている
リヒトラブでは以前から2016年日本文具大賞機能部門優秀賞を受賞した「スタンドペンケース スマートフィット アクタクト」を発売しており、そのく後継商品としての発売だ。
http://www.lihit-lab.com/products/catalog/A-7694.html
従来商品と同じく底面に突起が設けられており、蓋を開けて底部を押し込むことでペンケースに入れられたペン類が持ち上げられるとともに、ペンケース自体が自立する仕組みになっている。
今まで円柱状だったものが今回はオーバル(楕円)になっているため、ビジネスバッグなどに入れやすいというメリットがある。
http://www.lihit-lab.com/products/catalog/A-7694.html
また、蓋の裏側には消しゴムを入れる場所も用意されている。筆記具を入れて持ち運ぶだけではなく、スマホやPCのケーブル類を入れても良いだろうし、消しゴムを入れる部分にUSBを収納しても良いだろう。
底部を押し上げて自立するという機構が人気を博しているだけに、形状をオーバルにしたことで新たな用途での使用も望めるかもしれない。気になる商品だ。
自立型ペンケースといえばこの商品
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/neo-critz/
自立型のペンケースの代表格といえば、コクヨの「ネオクリッツ」だろう。累計約300万個を売り上げている商品で、自立式ペンケースブームの火付け役とも言える商品だ。
フラット形状のタイプも発売されているので、ビジネスマンにとっても「使えるペンケース」として人気があり、シリーズとして現在4種類がラインナップされている。
コクヨはテープのりのドットライナーもシリーズ化し、現在14種類ものラインナップで売り上げを伸ばしている。バリエーションを増やすことによって、新たな顧客の獲得や既存顧客の買い替えに成功している例だ。
ネオクリッツも同じようにバリエーションを増やすことによって、子どもから大人まで定番商品としての地位を獲得するのではないかと思う。
ペンケース以外の使い方ができる商品も人気
http://www.sun-star-st.jp/campaign/standard_stationery/delde/index.html
テレビ番組で紹介されたことがきっかけで売り上げが伸びたのが、サンスター文具の「デルデ」というペンケース。現在でも売り上げを伸ばしていて、特に女性に人気のペンケースだ。
デルデの特徴は、ファスナーを開けてサイドのつまみを下に引くだけで、全長が縮まってペンスタンドになるという仕組み。さらに、12種類のカラーバリエーションが用意されているので、好みに合わせて選べる範囲が広がっている。
さらに、発売当初から「ペンケース以外での使い方」を提唱しているのも面白い。化粧ポーチやスマホケースとして使うことを想定していたり、素材が布製だということでピンバッジを取り付けたカスタマイズなども提案している。
ペンケースだけれども他の用途に使うことができる。これもまた、販売チャネルの開拓としては興味深い方法だし、効果的な方法だなと思う。