文具大賞2016のデザイン部門グランプリを受賞した原稿用紙。書き味抜群なだけではなく、飾り罫が素敵な原稿用紙だ。文字を書くための原稿用紙だが、原稿用紙本来の使い方を少し工夫して、手触りも抜群のブックカバーを作ってみた。
タイトルや裏書を書いたマイブックカバー
2016日本文具大賞のデザイン部門でグランプリを受賞したのが、あたぼうステーショナリーの「飾り原稿用紙 碧翡翠」という原稿用紙だ。カワセミのイラストが施された素敵な原稿用紙だが、デザインだけではなく万年筆での書き味も抜群の原稿用紙だ。
大きさがA4版なので持ち歩くのにも便利なのだが、手触りの良い紙なのでブックカバーとしても重宝している。しかし、せっかく文字を書くための用紙なので、タイトルなどを書くことで自分だけのブックカバーとして使っている。
書名と作者名を書くだけではちょっと物足りなかったので、文庫本の裏側に書いてある「あらすじ」を右側に書いてみた。右側に書くことで、書籍の裏がにあとがきがくることになる。
今回は竹炭というインキで書いてみたが、裏書なのでもう少し淡い色のインキで書いた方がさりげなくて良いかもしれない。
ブックカバーを作るときには、下側の罫線が見えるように折る方が良い。そうすることで、本の表紙をめくったときにカワセミのワンポイントを見ることができるからだ。せっかくのワンポイントをさりげなく楽しむというのも、ちょっと粋な感じてして良いのではないだろうか。
経営コンサルティング会社が作った文具
2016年の文具大賞デザイン部門グランプリ商品の「飾り原稿用紙『碧翡翠』」を製作販売している 株式会社あたぼうは、文具メーカーではなく経営コンサルティング会社だ。
代表取締役の佐川博樹さんが自分自身のため作ったシステム手帳が評判となり、2009年に「スライド手帳」として販売を開始。それからは、経営コンサルティングと文具メーカーの二本柱で会社を運営されている。
そのスライド手帳が縁でライターの小日向京さんと出会われ、また別の機会にじゃばら伝道師と呼ばれる「horirium」さんとも出会い、素敵な原稿用紙「飾り原稿用紙」が誕生した。
手触りが良くて書きやすい原稿用紙なので、ブックカバー以外でも何か使い道がありそうだなと思っているが、そう言った「お気に入りの道具の使い道を探す」というのも、文房具好きとしては楽しい作業だなと思う。