昨日の記事でご紹介した素敵で居心地の良いカフェ「手紙舎 2nd STORY」。カフェ自体がとても素敵だっただけではなく、併設されている雑貨スペースもとても素敵だった。
そこで売られてい手紙社の本も、パラパラとめくっているだけでも楽しくて素敵な一冊だった。
■思わず印刷物を作りたくなる一冊
雑貨スペースにおいてあったのが、このお店を経営している手紙社の「レトロ印刷の本」という一冊。名刺やフライヤーなどのレトロな印刷物166点が掲載されている、めくっているだけでも楽しい一冊だった。
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 名刺、フライヤー、リトルプレスなどレトロ印刷を使ったかわいい印刷物166点。原稿の作りかたや入稿のポイントもガイド。人気クリエイターがレトロ印刷で作ったポストカード+22種のインク見本付き。
【目次】(「BOOK」データベースより) 第1章 レトロ印刷いろいろ(厚い紙のレトロ印刷/薄い紙のレトロ印刷/冊子もの/手紙社のレトロ印刷)/第2章 はじめようレトロ印刷(レトロ印刷ってどんな印刷?/印刷物ができるまで/レトロ印刷の紙/レトロ印刷のインク/1色刷りの原稿を作ってみよう/2色刷りの原稿を作ってみよう/混色・加工・製本でステップアップ/レトロ印刷の失敗例&成功例を教えて下さい)/番外編 レトロ印刷JAMの社会科見学/第3章 レトロ印刷で作る紙もの雑貨
掲載されている写真がとにかく素敵で、雑貨の本なのか、印刷の本なのか、写真集なのか分からないくらい素敵な内容だ。巻末には人気クリエーターのポストカードもついていて、ちょっとしたお得感も感じることができる。
「レトロ印刷」というのは耳慣れない言葉だが、ざらりとした手触りの紙や手作り感満載の印刷物をそう呼ぶようだ。大阪のレトロ印刷JAMが提案している印刷方法で、若手のイラストレーターからいま人気の印刷だ。
お店のショップカードや包装紙、しおりなどを作ろうと思っている人にも、とても参考になる一冊だと思う。
■レトロな印刷物には年令に関係なく惹かれる
子どもの頃、実家が文房具屋だった私はこういったレトロな雰囲気の文房具が好きで、年甲斐もなく”可愛い”と呼ばれる文房具が大好きだ。
しかし、決して”可愛い”文房具が好きなのではなく、そういった文房具にどこか懐かしいものを覚えるというのが本音のところ。そういった「昭和なもの」というのは、若者の目には「可愛い」と映るのかもしれない。
若者にも中高年にも好まれるものというのは、時代が変わっても普遍的なもので、そういうものを巷で見かけることができるというのは楽しく平和なことだなと思う。