地球環境保護の必要性が訴えられ始めた頃は、森林を伐採すること自体が良くないという風潮が一部にあった。それもほどなくして、適度な伐採が健全な森林を育てるという正しい情報へと置き換わった。やはり木のぬくもりは良い。それは皆の感じるところだろう。
木のぬくもりをさらに感じられる鉛筆
トンボ鉛筆から発売されているのが、書くたびに木のぬくもりが感じられる「木物語」シリーズ。 「木物語」と「色鉛筆 木物語」が用意されており、鉛筆は芯の固さによってバリエーションがある。
森林認証制度とは、出来上がる製品ではなく森そのものをまずは認証するというもの。独立した第三者機関が認定を行ってるが、環境・経済・社会という3つの側面に一定の基準を設けている。
その基準に照らし合わせて、適切な森林経営が行われている森林や組織などを認証する。森林の継続的で持続可能な運営を行っていないと認証されないので、結果的に認証された森林から生まれる材料を使っている商品は環境に優しい商品として流通されることになる。
認証された森林から生産される木材や材製品にはラベルがつけられるので、加工されて商品となる過程や流通過程においてもきちんとした管理が必要となる。そうやって管理された商品を選ぶことで、結果的に私たち消費者も環境に優しい商品を使うという好循環に入るのだ。
文房具を選ぶ基準は、機能であったりデザインであったり携帯性であったりと様々だ。その中に「環境に優しい」という一項目を入れると、少しだけ地球に貢献できると思うのだがいかがだろうか。
筆記具の発展系は鉛筆に回帰するのか
学生の頃は鉛筆やシャープペンシルを多用していたが、働き始めるとボールペンなど消えないペンが中心となってくる。記録を消すことが改ざんに繋がるという意識からそうなっている面もあるだろうが、果たしてそれが正しいのだろうかと思うことがある。
記録を消すことがNGなのであれば「消えるボールペン」が爆発的に売れることもなかっただろうし、速記用のシャープペンシルが何十年もロングセラーを続けていることもないだろう。
シャーブペンシンの芯は太いものも好まれていて、それが書きやすいと評判だったりする。芯が太くてボディが木製なら、形を変えた鉛筆だなと思う。
私は時々ペン立てに差してある鉛筆を使うことがあるが、軽くて丈夫で綺麗に消せる鉛筆はストレスなく使えてなかなか良い。私世代だとカッターナイフがあればすぐに鉛筆を削ることが出来るので、鉛筆削りがなくても困らない。
いまだにマークシート試験では「鉛筆に限る」となっている試験も多いので、何年かするとシャーブペンシルの一部は高性能鉛筆に進化するのではないかと思うのだが、それは進化ではなく回帰と呼んだ方が良いのかもしれない。