毎年この時期に行われる「国際電子出版EXPO」。今年も東京ビッグサイトにおいて「東京国際ブックフェア」と同じ会場で行われている。電子書籍だけではなく様々な書籍類が出展されているこのEXPOは、本好きならずとも楽しめるイベントだ。
■音声付epubやARなど盛りだくさん
今年も7月4日(金)までの3日間で行われているのが「国際電子出版EXPO」。同じ会場で「東京国際ブックフェア」も行われているので、広い会場に数多くのブースが設置されている。3年連続で見学に来ているが、初日の夕方だからなのか今回は少し空いていた。
電子出版EXPOでは製本や印刷や電子ブックの展示に加えて、ARに関するブースも数多く出ている。中には「簡単にARが作れる」ということを前面に出しているブースも複数見受けられて興味深い。
電子ブックに合成音声をつけた「合成音声付ePub」もいくつか紹介されている。NTTのブースでは、iPadに元々備わっている読み上げ機能ではなく、さらに滑らかな音声がつけられている「おともじん」が展示されていた。
文字が見えづらくなった高齢者や視覚障がい者が利用するだけではなく、取扱説明書に音声をつけて聞きながら操作が出来るようにするなど活用の幅は大きそうだ。
■東京国際ブックフェアも面白い
電子出版EXPOとつながった会場で行われている国際ブックフェアも賑やかで、国際色豊かなブースや幼児向けの絵本が並んでいるブースなど、本好きにとっては時間がいくらあっても足りないぐらいの充実ぶりだ。
書籍だけではなく革製ブックカバーのブースもあって、目の前で名前を入れてくれるサービスはとても興味深かった。仕事で行っていなければ迷わず買っていたと思う。
昨年も面白いなと思ったのが「全国共通図書カード」のコーナー。千円分の図書カードに自分の写真を入れてくれるサービスを行っている。マンガや雑誌の表紙を模した図書カードが作れるというのも、国際ブックフェアならではの催しだなと思った。
本好きにとっては一日いても飽きないイベントだと思う。
第18回 [国際] 電子出版 EXPO (eBooks イーブックス)
会期:2014年 7月2日(水)~7月4日(金) <3日間> 10:00~18:00
会場:東京ビッグサイト