世の中、在宅勤務やリモートワークがかなり一般的になってきた。それに伴い顕在化してきたのが、自宅での作業環境の整備と個人スペースの確保だろう。在宅勤務用に新たに机や椅子を購入したという方も大勢いらっしゃるが、集中して作業するスペースも確保したいところだ。
安価で簡単に作業スペースを確保
文具メーカーのキングジムは、折り畳み式卓上パーティション「パーソナルパーティション」を発売する。大がかりな設置ではなく、机やテーブルの上に置くだけの簡単設置だ。発売開始は2020年9月25日(金)を予定している。
今回発売されるのは、5面のパネルで構成された折り畳み式のパネルだ。素材は軽量ながら丈夫な3層発泡PPが使われており、サイズはコンパクトタイプとハイタイプの2種類。価格はコンパクトタイプが1,100円(税別)、ハイタイプが1,400円(税別)となっている。
コンパクトタイプは畳むとA4ファイルサイズになるので、カバンや本棚に仕舞っておけるのが便利だ。むた、パーティションの下部2か所にシリコンゴム製の滑り止めが付いているので、ちょっとしたことではずれないような工夫がされている。
一見すると自分でも作れてしまいそうだが、材料を買ってきて作るとなると案外手間がかかる上に、出来栄えは売られている商品には程遠くなりそうだ。気軽に買って気軽に使うのに便利な商品だと思う。
在宅勤務もフルキシブルに
緊急事態宣言が出ていた頃は、街全体が息をひそめているような雰囲気だった。在宅勤務をしていても外に出ることは考えられず、昼休み時や朝夕に少し散歩をしたり近場へ買い物に行ったりするのがせいぜいだった。
最近では徐々に社会生活も戻りつつあり、良いか悪いかは別にして電車やバスで移動することも多くなってきた。食事場所や娯楽施設に足を運ぶことも多くなってきて、在宅勤務をしていてもひところのように家に閉じこもって外に出ないということはなくなった。
そういう意味では在宅勤務は新型コロナの感染拡大対策としてではなく、自分の時間を創出する新しいライフスタイルとして定着しつつあるようだ。働き方改革や東京オリパラに向けたリモートワークの取り組みがなかなか進まなかったことを考えると、ここまで在宅勤務やリモートワークが進んだのはひとつの成果なのかもしれない。
だからこそ、これからは外出先からまっすぐ帰宅して仕事をするなど、在宅勤務を上手に使って時間のやりくりをしていくことが大切だ。「俺は昭和の人間だから、顔を合わせて仕事をすることが大事だと思うんだ」と言っているおじさん方は、即刻退場願いたいものだ。