今週のお題「ゴールデンウィーク2018」
まとまった休みが取りやすいのは年末年始とお盆の時期、そしてやはりゴールデンウィークだろう。長期の休みは観光地が混雑するので、出来るだけ近場で楽しむようにしている。そして、いつもは出来ないことをあらかじめ準備して行えるというのも長い休みならではだろう。
万年筆の手入れ
ふだん使っている万年筆の手入れも、長い休みにゆっくりと行いたいことのひとつだ。もちろん普段の日でも出来るのだが、土日などでやろうと思ってもなかなか落ち着いて行えず、平日は万年筆を使っているのでまず無理。今回もゴールデンウィークを利用して、ゆっくりと手入れをすることにした。
http://www.pilot.co.jp/support/fountain/1122817726639.html
ゆっくり手入れをするとは言っても、特に手がかかることをする訳ではない。水道の蛇口から細く出した流水でペン先を洗い、ある程度インキが取れたらペットボトルに汲んだ水の中に沈めておくだけだ。
パイロットのホームページには万年筆のお手入れ方法が掲載されているが、基本は水またはぬるま湯でインキを洗い流すという方法だと書かれている。万年筆を発売しているメーカーのホームペジをそれぞれ見てみると、若干手順は違うものの「水かぬるま湯で洗い流す」という点は共通だ。
ペン先についたインキをしっかり取るために、一晩水につけておくのが一番だ。インキが出なくなったら布で拭いて水切りをし、しっかり乾くまでさらに放置する。時間をかけてインキを流し、時間をかけて乾燥させる。長期休暇の時こそ焦らずゆっくりとこの作業が行える。また、この作業を行うことで自分自身が休みだという実感がわいてくる。
神戸に本店のある有名な万年筆・文房具の専門店「ナガサワ文具センター」のホームページに、万年筆のお手入れ方法が丁寧に説明されている。動画もとてもわかりやすくて、何よりも作業に無駄がなくて動きで美しい。本職が行うとペン先のお手入れも芸術的だ。
毎日一緒に働いてきた万年筆も、ゴールデンウィークで一休み。こうやることで、次の長期休みまでまた頑張ってくれると思う。
万年筆で心の余裕度合いを図る
万年筆のペン先はとても繊細なので、時々今回のように洗ってあげるのが良い。値段の高い安いに関わらずだ。メンテナンスフリーの方が好きな方は万年筆を使わないだろうし、使ったとしてもインキを取り替えたり掃除をしたりする作業が煩わしくて使わなくなるだろう。私がそうだった。
年齢や携わっている仕事などでも変わってくるのだろうが、万年筆を使っていたい時とそうでもない時ははっきりとしているから面白い。個人的な感想だが、万年筆は使うときも持ち歩くときもある程度丁寧さが求められるので、気持ちに余裕がないときには扱えない道具だと思う。
忙しくなるとボールペンやサインペンをペンケースに突っ込み、ガシガシと取り出してはガシガシと書く。そんな感じだ。だからこそ、お気に入りの万年筆を持っておくのはたいせつで、それを取り出して使うことで気持ちが落ち着くという逆の効果もある。
たかが筆記用具、されど筆記用具なのだ。