10周年、20周年など10年毎にお祝いをすることがあるが、それに加えて5年という区切りも多い。お祝い事は多い方が良いので、5年区切りというのは長くもなく短くもなく、案外ちょうど良い長さだと思う。文房具でお馴染みのあの道具も、今月で25周年を迎えるようだ。
プラス社の修正テープが25周年
https://bungu.plus.co.jp/product/correct/index.html#oneway
文具メーカーのプラスは、普段使いの文具類を数多く発売しているメーカーだ。修正テープのホワイパーシリーズもそのひとつで、今月で発売開始から25周年を迎えるロングセラー商品だ。
https://bungu.plus.co.jp/product/correct/index.html#oneway
修正テープと一口で言っても種類が色々とあり、まずは使いきりタイプとカートリッジタイプとに分けることができる。それぞれ一長一短があるが、総じて使いきりタイプの方がコンパクトなものが多い。
また、テープの先が細いものや握りやすいように本体が丸いものなど、使いやすさを追求した商品が数多く登場している。修正テープは書き損じを隠すための道具なので、頻繁に使うものではない。だからこそ、必要なときに素早く正確に使えることが必須の道具だとも言える。
100円ショップでも売っている商品だけに、デザインではなくまずは機能で差別化を図ることも重要だろう。しばらく使わなくても、乾くことなく正確に使うことができる修正テープ。その認識が消費者にあるからこそ、25年というロングセラー商品が生まれたのではないだろうか。
小さなボディにきめ細かい工夫がこらされた修正テープ。カチカチと動くのが良いか、スーッと動くのが良いかも好みが別れるところだ。
昔は「インク消し」でそれから「修正液」
私が働き始めた昭和50年代は、パソコンどころかワープロもなくて、まだまだ手書き書類が全盛だった。書き間違いは二線抹消をして書き直し、訂正印を押すというのが基本だった。ただし、社内用のメモや簡単な報告物はインク消しを使って書き直したが、ボールペンは消えないため苦労した。
その後、修正液を使う機会も増えてきたが、それはコピー機が一般的になった時期と同じくらいだったような気がする。書類をファイルでやり取りする以前だったので、ファックスや郵便で送ってきた書類を加工して資料を作るときには、切り貼りと修正液が大活躍した。
まだ生乾きの時に慌ててコピーをとると、コピー機のガラスに白い修正液が着いて難儀したものだ。だからこそ修正テープは事務方の救世主だったのだが。それさえも"今は昔"の話なのである。