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年末に心暖まる一冊を、「ぶたぶたラジオ」(矢崎存美)

テレビを観るより本を読む方が好きだ。父が本好きだった影響で、子どもの頃から読書が好きだったのだが、小学生の頃はガキ大将だったわりには、一人で学校の図書館に入り浸るような時もあった。

特に好きだったのは冒険物やSF物で、読みながら場面を空想してワクワクしていた。今でも読書好きなのは、物語を読んでワクワクしたり感動したりすることが、現実を離れてストレス解消になるからだ。

そういう意味では、私にとっての読書は心を癒すサプリのようなものなのかもしれない。だからこそ、「疲れたときにはこのシリーズ」というお気に入りの物語がいくつかある。

心が和むシリーズ物の最新刊 

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心が疲れ気味な時やリフレッシュしたい時などにお勧めなのが、矢崎存美さんの書かれる「ぶたぶたシリーズ」だ。その最新刊「ぶたぶたラジオ (光文社文庫)」がつい先日発売になった。

内容(「BOOK」データベースより)
東京のAMラジオ局で、朝の帯番組のパーソナリティを務める久世遼太郎は、木曜日の新しいゲストに、山崎ぶたぶたという人物(?)を迎えることになった。ぶたぶたの悩み相談コーナーは、一味違う答えがもらえる、とすぐ大人気に。今日もラジオに耳を澄ませると、ぶたぶたの渋い声が聞こえてくる。それだけで、不思議と心が落ち着くんだな。胸に響く三編を収録。

物語の主人公は、ピンク色をしたぬいぐるみのぶた。しかも、話をして、歩いて、普通に生活をしている"山崎ぶたぶた"という名前のぬいぐるみだ。奥さんと子どももいて、渋い声の心優しい中年男性だ。

シリーズでは色々な職業設定で登場するが、今回はブックカフエのオーナーという設定だ。地元のローカルFM局で本の紹介を担当している彼が、AMラジオ局のコーナーを受け持ち、たくさんの人の悩みに答えるようになる。その過程で起きる様々な出来事を通じて、山崎ぶたぶたさんに関わった人々の心を癒していく。

派手な設定や出来事、細かく張り巡らされた伏線などはない。だからこそ安心して読める一冊だし、何よりも登場人物全員が"心優しい人"だというのが良い。疲れた心を優しく癒してくれる一冊だ。

ぶたぶたラジオ (光文社文庫)

ぶたぶたラジオ (光文社文庫)

 

 おまけ

oyakode-polepole.hatenablog.com

今回ご紹介した「ぶたぶたラジオ」は、2014年に発売された「ぶたぶたの本屋さん (光文社文庫)」の続編だ。こちらも素敵なお話なので、併せてお読みいただくことをオススメしたい。