毎年この時期に発売される文房具のムック本。今回もまた、昨年以上に楽しくて充実した内容になっている。文房具好きなら読んでおきたい一冊だ。
文房具屋さんが選ぶ文房具大賞
毎年この時期に発売される文房具好きのためのムック本があるが、今年も「文房具屋さん大賞2017 (扶桑社ムック)」として発売された。
「文具屋さん大賞」は2013年に出版がスタートされたムック本で、今年で5年目となる。本屋大賞と同じく有名文房具店の店員さんが審査員となり、「自腹でも買いたい」と思える文具を厳正に審査するというもの。
「大賞」の他に「コスパ賞」、「デザイン賞」、「機能賞」、「アイデア賞」などの各賞があり、それぞれになるほどなと思える文具類が選ばれているのはさすがだ。今年の対象は「おー!」と思える王道の商品。それでも、選考理由を読めばなるほどなと納得させられるというのは、やはり文具のプロ達が選んだからこそだろう。
持っている商品もあれば持っていない商品もあり、知っているものもあれば知らないものもある。だからこそめくって見ているだけでも楽しい一冊だ。
昨年末に文具祭りで楽しませていただいた高木芳紀さん(つばめや文具店企画担当・名刺の達人)が製作に携わっていらしゃったり、いつも拝見させていただいている文房具ブログ『本と文房具とスグレモノ』のイグチフミヒロさんも登場されているなど、個人的には例年以上に親近感のわく一冊となっている。
文房具好きにとっては、ページをめくるだけでワクワクしたり唸ったりする一冊。オススメの一冊だ。
連動イベントはこちら
oyakode-polepole.hatenablog.com
東急ハンズ新宿店では、文房具屋さん大賞2017と連動した文具祭りを開催している。大賞をはじめとして各賞に選ばれた商品がずらりと並んでいる。
東京の方は、衝動買いに気をつけながら是非覗いていただきたい。会期は4月2日までだ。
一人文具メーカーの記事も気になる
文房具自体の紹介やレビューも楽しいのだが、今回はベンチャーメーカーのユニット「K3(ケイ・キュービック)」の記事も興味深く拝見させていただいた。
K3はインディーズ文具のベンチャーメーカーとしてそれぞれ関西方面で活躍されている方々が、それぞれのアイデアや強みを持ち寄ってイベントを企画したり情報発信を行ったりしている。いわゆる、ベンチャー文具メーカーのユニットだ。
山本紙業、ロンド工房、ベアハウスの3社が集まったユニットだが、文房具好きの方なら「ああ、あのメーカーね」とご存知の方も多いだろう。私もそれぞれの会社の商品を使わせていただいている。既存概念にとらわれないベンチャーメーカーが集まったユニットは、やはり発想が豊かで楽しい。
東京でのイベントはほとんどないが、これからも動向を追いかけてみたいと思う。