クリアホルダーは、なくてはならない文房具類の一つだ。家庭でも職場でも重宝する消耗品であり、手元に常に予備を置いている人も多いだろう。単純に透明なクリアホルダーから絵柄の入ったクリアホルダーなど、その種類も形状も様々で選ぶのにも困るぐらいだ。
「それでもやっぱり最後は透明なクリアホルダーが一番重宝するよな」と思っていたが、キングジム発売予定の新商品は新たな機能が追加されていて興味深い。
機能性ホルダーが新登場
総合文具メーカーのキングジムが、新たな機能を持つホルダーを7月29日から発売開始する。今までも様々なタイプのクリアホルダーを発売している同社だが、今回は4種類の新商品を同時に発売するようだ。
クリアーホルダーチャックタイプ(チャック付き、マチあり)
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/functionality_holder/
1種類目の商品は、チャックが付いた「クリアーホルダーチャックタイプ」で、中に入れた書類が落ちないよう工夫されている。
通常の書類であればクリアホルダーから落ちることは少ないが、チケット類やメモ類など小さなものを入れると落ちてしまうことがある。この商品であればそういったことも防げるだろうし、カバンの中でも紛失することがなくなるだろう。
また、2種類目として「マチ付きタイプ」も用意されているが、書類が50枚ほど入るので一つのプロジェクト用書類を一度に保管するなどの用途にも使えそうだ。
キングホルダー封筒タイプ
3種類目は、「キングホルダー封筒タイプ」という商品。チャックが付いた封筒型のクリアホルダーだが、書類を入れたまま同社のロングセラー商品であるキングファイルに綴じることができる。
マチ付きで50枚まで書類を入れることができるので、それをそのままキングファイルに綴じることができるというのは便利だ。穴を開けたくない書類は今までクリアファイルで整理していたが、この商品であればジャンルやタスクごとに書類をドサっと入れておけるだろう。
既存商品との組み合わせが出来るところも、大手の文具メーカーならではのラインナップだ。
のぞき見されにくいホルダー
4種類目は、他人に見られたくない書類を持ち歩くときに便利な「のぞき見されにくいホルダー」という商品。表面に半透明グレー色の色彩と凸凹が施されており、斜めから見ると中身が見えにくい工夫が施されている。
電車の中で仕事の書類を見るときにも良いだろうし、職場で人事資料などを持ち歩くのにも良いだろう。のぞき見をされたくない資料をというのはそれほどあるわけではないが、セキュリティの観点からクリーンデスクが求められている職場では重宝するのではないだろうか。
クリアホルダーは便利に使える消耗品だ。様々なプリントを施すことによって、安価にノベルティとしても活用することもできる。一方で、書類を保護し持ち歩きやすくするという本来の機能を重視し、今回ご紹介した商品のように機能性も備わってくると鬼に金棒だろう。
職場の必須アイテムであるクリアホルダーの進化は、文房具好きだけではなく働く人の心強いアイテムになるのではないだろうか。
こちらのホルダーもオススメしたい
私がオススメする書類ホルダーは第14回文具祭りでグランプリを獲得した「Filet(ファイレット)」という商品。東京都板橋区にある株式会社ウキマが製造・販売を行っている。
見開きでA3版の資料も折らずに入れられるクリアフォルダーに、アイレット綴じという特殊な綴じ方が施されている。アイレット綴じはヨーロッパでは一般的な綴じ方のようだが、中とじのホチキス部分が外側に丸く飛び出した製法で、そのまま一般的なバインダーなどにファイルできるようになっている。
製作・販売を行っている「株式会社ウキマ」は昭和42年創業の中綴じなどの製本会社。アイレット綴じを使った「首から下げられるTシャツ型メモ」を作ったり、スマホ型のリーフレットを作ったりとアイデア満点の仕事をされている会社だ。
価格はそれなりにするものの、なかなか便利に使うことができるこの商品。ぜひ一度使ってみていただきたい商品の一つだ。