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全国手話検定受験と静岡の「手話漫談『月曜男』」

 手話を学び始めて2年半が経った。職場にいるろうメンバーとのコミュニケーションを高めたいと思い習い始めたが、”視覚言語”とも呼ばれる手話独特の動きにすっかり魅了されて毎週欠かさず講習会に通っている。

 それでも「なかなか上手くならないな」という気持ちが常にあるため、毎年行われている検定試験を受験することでモチベーションを高めている。

検定受験でモチベーションを高める

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 毎年10月に行われる「全国手話検定試験」。私が手話を学び始めたのは2年半前からだが、自分のレベルを図り学習モチベーションを高めるために毎年受験している。1年目は4級を、昨年は3級と2級を併願して受験し、どうにか合格することができた。

 今年は昨日行われた準1級の検定試験にチャレンジしてきたが、昨年同様に筆記試験で四苦八苦ししてしまった。手話検定はビデオによる手話単語の読み取りと手話会話の読み取り及び面接試験が行われる。さらに2級と準1級では筆記試験が、1級では小論文試験が行われる。

 筆記試験は手話の歴史やろう者の歴史、耳の仕組みや障害者関連法令など幅広い分野から出題される。手話は独自の言語でありろう文化が存在しているため、単なる言語として手話を学ぶだけではなくさまざまな知識も有するべきだという趣旨での出題だ。

 過去問題を含めて十分に勉強を重ねてきたつもりだったが、昨年はかなり苦戦し、今年も手話奉仕員制度や法令関連の設問で四苦八苦してしまった。

 読み取りや面接はかなりスムーズに回答・対応ができたため、手話の技術はしっかりと身についてきているという実感を得られた。しかし、法令関係についてはまだまだ勉強が足りないということが身にしみた検定だったし、そういう意味でも受験して良かったなと思う。

 検定を受けることで自分の現段階でのレベルを図ることができるので、合格・不合格に関わらず手話を勉強されている方にはオススメの検定だと思う。来年から受けてみようかなという方は、試験内容や試験対策などを昨年記事にしたのでご参照願いたい。

 私もまだまだ精進あるのみだなと思っている。

楽しく学ぶのにうってつけの「手話漫談」

 手話通訳には音声言語を手話に換える「聞き取り通訳」と、ろう者の手話を見て音声言語に換える「読み取り通訳」とがある。手話学習の中で難しいなと感じるのが手話を音声言語に換える「読み取り通訳」だが、講習会の講師や友人のろう者に上達のコツを尋ねると「慣れしかない」という返事が返ってくる。確かにそのとおりだ。

 しかし、毎日ろう者と話ができる環境がない場合には「慣れる」ということが非常にたいへんで、そのために手話のDVDを見たり手話ニュースを見たりもするのだが、これもまた飽きることがあって大変だ。「慣れる前に飽きる」というのはシャレにならないが、実際はそういうことも起きてしまう。

 そんな時にうってつけなのが、静岡県聴覚障害者情報センターが製作している「手話動画」だ。先日のNHK福祉ポータル ハートネットでも放映されたこの動画は、「漫談」という形をとっているのでとても楽しい。YouTubeで配信されており一本の時間が2分程度なので、ちょっとした移動時間などにも見ることができるのが良い。

 

 漫談ネタを考えているのは、動画に登場している静岡市在住の森﨑興蔵さん。ひらめいたらすぐにメモをして、理容室の鏡を見ながらひとりで練習するという森﨑さん。県の聴覚障害者情報センターでサポートを受けながら収録しているそうだが、読み取り学習には最適だし、何よりもほんわかと温かい気持ちになれるのが良い。

 読み取り通訳の練習のためにも、私も引き続きこの動画を楽しみにしたいと思う。

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