一台の車を複数で使う「カーシェアリング」。首都圏を中心に設置場所が増えて来ていますが、上手に使うとメリットが高いサービスです。
■カーシェアリングってなんだろう?
カーシェアリングとは、会員登録を行った会員同士で駐車場などに保管されている車を共同使用するサービスのこと。元々はヨーロッパで始まったサービスで、レンタカーより短時間の利用が想定されているため、価格や手続き面での使い勝手が良いように考えられています。
日本ではコイン駐車場を利用している「タイムズカープラス」やオリックスカーシェアなどがありますが、規模で言えばタイムズカープラスが最大なのではないでしょうか。
カーシェアとレンタカーの違いは、カーシェアが「短時間使えて手間もかからない」ということ。15分単位で借りられるようになっていて、燃料代や保険代なども込みの値段となっています。
逆にカーシェアは会員相互で利用する形式をとっているため、レンタカーのように常に清掃がされているわけではなく、また長時間乗るとレンタカーよりも割高になるようです。
■カーシェアリングのメリット・デメリット
カーシェアリングの最大のメリットは「手続き無しで短時間車を使える」ということ。また、「ちょい乗りをするのであれば費用が安い」ということ。1時間乗って燃料費や保険料込みで800円程度というのは、やはりお得なんだと思います。
また、そういったメリットを最大限享受できるのは、「車に乗るのは週末だけ」という方であったり「車に乗れればどんな車種でも良い」という方ではないでしょうか。
週末に数時間乗って年に何回か遠出をするという使い方なら、カーシェアリングとレンタカーを組み合わせて使った方が年間費用は格段に安くなります。
自家用車保有の場合とカーシェアリング利用の場合の費用比較については、カーシェアリング各社のホームページにも掲載されていますが、場合によっては自家用車保有時の月額ガソリン代だけで利用できる場合もあります。
逆にデメリットは「予約が重なると使いたい時に使えない」「車体や車内がきれいとは言えない」「ナンバーが”わ”ナンバー」ということではないかと思います。
毎日車を使うという方はもちろんのこと、そもそも論として車が好きで保有したい方はカーシェアリングは選択の余地無しということになります。
■実際に使ってみて感じたこと
我が家も昨年末までは自家用車を保有していましたが、15年乗っていたということもあって昨年末に引っ越した際に廃車にしました。
新たに車を買うことも検討しましたが、歩いてすぐの場所にカーシェアリングのステーションがあったことから、しばらくはカーシェアリングを利用してみようということで現在に至っています。
結論から言うと、経済的にも使い勝手という面でもカーシェアリングは思った以上に良いなと感じています。
経済的な面でいえば、週末に近距離で使う程度あれば月1万円かからない費用で済みますので、私が住んでいる東京郊外でも駐車場代金が月15,000円ほどかかることを考えると、それだけでも単純にお得だといえます。
使い勝手に関しても、予約操作が思ったよりも楽でスマホからも楽に行えることや、ある程度予定を立てて事前に予約しておくことで、今のところ使いたい時に使える状態を維持できています。
子どもが大きくなって車で移動することが少なくなってきたことや、自宅が駅まで近いことからなどから、もうしばらくはカーシェアリングを利用してみようかと考えています。