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[P]スマホやSNSが別れの季節の雰囲気を変えてきている

 3月も後半に入ってくると、学校では卒業式が行われ、職場では退職や転勤の送別会が行われるなど別れの季節になってきます。「別れは出会いの始まりなんだよ」と言っていた時代は過ぎて、スマホやSNSが普及している現代では、別れの季節の雰囲気を変えてきているようです。

■卒業式に見る今と昔

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 先日、むすこの卒業式に出席してきました。在校生からの贈る言葉や先生方からのはなむけの言葉。そして、卒業生からの感謝の言葉と、感謝の気持ちを込めた合唱のプレゼント。すべてが感動的で、思わず涙ぐんでしまいました。

 その後、クラスに戻ってお別れ会などがあり、本人も名残惜しい気持ちを携えたまま夕方には晴れがましい顔で帰宅してきました。

 義務教育を終えてこれから新たなステージに飛び込んでいく子どもたちですが、別れは精神的な成長を促してくれますので、卒業式というのはとても貴重な場なんだと思います。

 私が中学や高校のころは、卒業式の時に「サイン帳」というものをそれぞれが持参して、そこに簡単な言葉と連絡先を書いてもらっていました。また、部活などで仲の良かった後輩にも同じように書いてもらい、大切に持ち帰ったことを覚えています。

 ところがいまは、メールやLINEがあるので特にそういったことを行う必要がないんだそうです。むすこはメールもLINEも行う環境がありませんので情報が届きませんが、同窓会などがある時には自宅に電話が入るようにしてきたようです。

 昔と今とでどちらが良いということではなく、これも時代なのかなと感じました。

■送別会で贈る「寄せ書き」は温かいと思う

 私の職場では今でも退職や転勤のときの送別会では、主賓に内緒で寄せ書きを書いて贈っています。そういう職場はまだ多いのではないでしょうか。

 私も転勤のたびに寄せ書きをいただいてきましたが、なかにはそれ以外にメッセージカードを書いてくれる人などもいて、今でも大切な宝物として保管しています。

 手書きのメッセージというのは書いてくれた人の気持ちを感じることができますし、わざわざ「書く」という時間をもプレゼントしてくれているんだなと感じます。それが一枚の色紙に集まっている寄せ書きは、それだけでも元気を与えてくれる想いの詰まった素敵な贈り物ですよね。

 ウェブが発達してきて、将来的には「キーボードで打ったテキストの寄せ書き」ができるかもしれませんが、個人的には「心のこもった手書きの寄せ書き」という習慣はいつまでも残って欲しいなと思います。