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銅製のコンパクトでオシャレな万年筆「Kaweco (カヴェコ)リリプット カッパー」

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先日、仲良くさせていただいている方々から万年筆をいただく機会があった。お祝いとしていただいたのだが、文房具好きの私に文房具を贈るということでとても悩まれたようだ。ありがたいことだ。文具店であれこれと考えながら選んでいただいた商品は、今まで見たことのない素敵な万年筆だった。 

銅製の万年筆

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プレゼントしていただいたのが、ドイツKaweco社製の万年筆「Kaweco (カヴェコ)リリプット カッパー(銅)」という商品。本体が銅で出来ており、コンパクトながらも適度な重さのある万年筆だ。

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大きさは直径約9.8mm、収納時の長さ約96.5mmと実にコンパクトだ。

しかし、キャップをひねって軸の後ろにキュルキュルと接続すると、使用時の長さが約125mmほどになるので書きやすくなる。125mmという長さは一般的な筆記具に比べてやや短いが、本体に適度な重さがあるため書いていて安定感がある。

ペン先はステンレス製なのだが、ステンレス独特のカリカリとした書き味ではなく粘りが感じられる。これも、万年筆自体に重さがあるからなのだろうか、それともペン先の形状によるものなのか、とにかく使いやすい。

キャップの内側と軸の後ろにあるネジ山の部分を見ると、ピカピカと光る銅の光沢が美しい。表面も元々はピカピカと光っていたのだろうが、製造された時間とともに良い感じでくすんできている。ピカピカな状態の方が良ければ酢で磨くと良いかもしれないが、個人的にはこの雰囲気が好きだ。

これから使い込んでいくうちに、さらに表面の色が変わってくるのだと思う。この万年筆が、これからどのように変化していくのかが今から楽しみだ。

書き心地も良くて愛着がわく

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さっそくインクカートリッジを装着し、お気に入りの原稿用紙「あたぼう 飾り原稿用紙 碧翡翠」に試し書きをしてみた。スルスルと書けるし、ペン先もインクの出も滑らかでなかなかよろしい。

銅製の筆記具は初めて使ってみたが、金属の軸なのに温かみを感じるというのは新鮮な感覚だった。銅の手触りが柔らかいことに加えて、持っている間に自分の体温がペンに移っていくという不思議な感覚だ。

コンパクトな万年筆なので常に持ち歩きたいぐらいだが、通常のペンケースだと埋もれてしまうので、専用のケースを買ってバッグのポケットに入れてみようかと考えている。

選んでもらうということに感激

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今回、この万年筆をプレゼントしてくださるために、お二人の方が文具店に出向いて選んでくださったとのこと。「文房具好きの人に贈る万年筆を選ぶのは悩みに悩んだ」と笑いながらおっしゃってくださったが、確かにそのとおりだろうなと思う。

それでもあれこれと色々な商品を見て、考えて、悩んで、選んでくださったというのは、それだけの労力と時間を私のために使ってくださったということだ。万年筆自体も大変嬉しいプレゼントだが、さらに私のために使ってくださった労力と時間も最高のプレゼントだと感じた。

私は手書きの手紙を書くのもいただくのも好きだが、そこには「相手への気持ちを文字に乗せる」という過程があるからだ。相手の顔を思い浮かべながら、一文字一文字丁寧に文章を綴る。そこが手書きの手紙に温かさを感じる一つの理由だろう。

プレゼントを選ぶというのも同様だ。わざわざ現物を見て触って選ぶという過程の中に、相手の喜ぶ顔を想像することが含まれている。そういったことがあるからこそ、商品の中に物語が流れて「特別な記念品」になるのではないだろうか。

私も贈り物を選ぶときには、そういった「心を込めて選ぶ」ということを大切にしたい。

文具を使ってシンプルに働くために読むべき一冊、「モノが少ないと快適に働ける」(土橋 正)

 便利そうな文房具を見つけると、つい「これがひとつあれば便利かな」と手が伸びてしまうことがある。また、自分の好みに合った素材や形状だと、やはり手が伸びてしまうこともある。文房具好きだから、それもある程度仕方がないかなと思っていたが、これでは無尽蔵にモノが増えてしまう。シンプルに働くためには、道具を厳選する必要がありそうだ。

シンプルに働くための文具活用術

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文房具を賢く使ってシンプルに働くための方法が書かれているのが、 「モノが少ないと快適に働ける―書類の山から解放されるミニマリズム的整理術」という一冊だ。著者の土橋正さんは、文具コンサルタントとして活躍されている方。 文房具好きの方なら、ご存知の方も多いだろう。

私も土橋さんが運営されている文具ウェブマガジン pen-infoをいつも拝見しているが、単なる商品情報を書かれているだけではない。商品開発に関する工夫点や取り組み過程など、商品に流れている”物語”などもきちんと書かれていて、商品に対する興味がより深く湧いてくる。文房具関連の情報を掲載する際に、文章の書き方や写真の撮り方など参考になることが多いサイトだ。

その土橋さんが書かれたこの一冊は、文房具を働くための道具としてどのように使えば良いかなど、「ミニマリズム」「快適最小限」を実現することによる心地良さを教えてくれる。

【主な内容】
口 絵:集中力がみなぎる仕事空間
はしがき
第1章 書類、ノート、名刺など紙類の流れをつくる
第2章 デスク環境のミニマリズム
第3章 ミニマリズム的時間管理
第4章 ミニマリズム的プライベートライフ
あとがき
(「BOOK」データベースより) 

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写真は表紙を開いた最初のページ(口絵)に掲載されている事務所の写真だが、 この一枚で「ミニマリズム」「快適最小限」が視覚的に体感できる。人によって感じ方は様々だと思うが、こんな環境で仕事ができたらとても快適だろうなと感じた。

口絵にはその他にもシンプルかつ効率的な室内の様子が掲載されており、書籍を読み進めるワクワク感を醸し出してくれる。

 本書は大きく分けると「紙類の流れ」「デスク環境」「時間管理」「プライベートライフ」という章立てになっているが、全体を通じて基本となっているのが「モノに使われずモノを使う」ということだろうか。

私も文房具好きで便利なもの好きだが、どうしても道具に合わせた使い方や働き方をしてしまいがちだ。例えば、軽量コンパクトな二穴パンチを買うと必要もないのに持ち歩いてしまったり、ワンタッチで取り出せる付箋紙があれば複数個デスクに置いたりという感じだ。

本当にそれが自分にとって必要なのかということを考えるとモノは増えないだろうし、まずは自分がどのような働き方や過ごし方をしたいのか考えるのが大事。そういったことも、この一冊は色々な例を使って教えてくれる。

 文房具好きとしてはこうあるべきだというような、目指すべき方向をも教えてくれる一冊だと思うし、モノや時間との付き合い方、使い方を今一度考え直す良いきっかけになる一冊だと思う。

モノが少ないと快適に働ける―書類の山から解放されるミニマリズム的整理術

モノが少ないと快適に働ける―書類の山から解放されるミニマリズム的整理術

 

デスクまわりを写真に撮ってみる

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今回ご紹介した「モノが少ないと快適に働ける」の中に、「デスクを定期的に写真撮影することで客観視できる」という内容のコラムがあった(P90「コラム デスクを定点観測」)。肉眼で見ると主観が入ってしまい、自分に都合の良い部分だけを切り取ってしまうという話だ。

コラムにも書いてあったが、毎日鏡で見ている自分の顔が、集合写真などで見ると違って見えるということは良くあることだ。そこで、私も自分のデスク周りをパシャッと一枚撮影してみた。 

自分としてはかなりデスク周りを綺麗にしているつもりだったが、こうやってみるとまだまだ雑然としていて驚く。デスクの左側や足元など、雑然としているかが一目瞭然だ。

これを機会に、少しずつでもデスク上やデスク周りのシンプル化にコツコツ励もうと思う。

こちらの一冊もオススメ

土橋さんの著書は他に何冊も発刊されているが、先日読んだ「仕事文具」もオススメだ。こちらは文具紹介が中心の一冊で、それをどのように仕事に活かすかが分かりやすく書かれている。

商品に対して非常に丁寧に紹介されているので、文房具好きの方にとっては共感を覚える一冊ではないかと思う。