テープのりには、小型のもの、幅広のもの、細長いものなどいろいろあるが、ちょっとだけのり止めをしたい時には案外不便だ。ピタッと止まってくれれば良いが、たいがいは思った以上に長くつけてしまったり、テープ自体が紙面にくっついてしまったりということになる。そんな時のために、ペタンと押せるテープのりがあると便利だ。
ハンコのように使える「はんこのり」
セロテープで有名なニチバンが発売しているのが、ハンコのようにペタペタと押せる「てのり はんこのり」という商品。ディズニーの絵柄が入った可愛い商品もラインナップとして揃っている。
ニチバンといえばセロテープだけではなく、包帯などを止める医療用のテープを発売していたり、切り傷などを保護するテープを発売するなど生活の中に定着している商品を数多く世の中に出している。
その流れで考えればテープのりの販売もありなのだが、他メーカーとの差別化を図ることも大切だろう。その点では、他の商品との差別化が図れているなと感じた。
一般的なテープのりの用途は、封筒のふたをとめたり切り抜きをノートに貼ったりすることだろう。そのためには「しっかりと接着する」ということが必要となる。
それに対して「はんこのり」は、レシートの仮止めやメモの簡易な接着などに向いている。「しっかりと接着する」のではなく「軽く接着する」という用途だ。仮に剥がれてしまっても構わないぐらいの接着度合いでも良いだろう。
それでも押す部分を固定すれば、一般的なテープのりと同じ使い方ができるというのも便利だ。机の引き出しにひとつ入れておけば、けっこう重宝に使える商品だと思う。
テープのりも選り取り見取り
”テープのり”という言葉で真っ先に思い浮かぶ商品が、コクヨの「ドットライナーシリーズ」。最近では「ドットライナー ワイド」という幅の広いタイプも発売されて、全15種類で累計8000万個を売り上げているというから驚く。
ドットライナーは文字どおり「のり」がドット状になっており、そのおかげで軽やかにローラーを引くことができる。また、ゆっくりとしたスピードで引いても、のり面が紙に張り付きにくいというのもドット状にした効果だろう。
また、コンパクトなテープのりとしては「トンボ鉛筆 テープのり ピットスライド」も便利だ。使う時にはテープ保護部分がスライドして持ちやすくなるし、この大きさならペンケースなどにも入れておけるサイズだろう。
ただし、テープ保護部分は全てをカバーしてくれるわけではないので、小さめのビニール袋などに入れておいた方が良いと思う。
テープのりは文具メーカー各社から様々なタイプが発売されているので、用途や使うシーンによって選んで使うのが良いだろうし、そういうことを考えるのもまた楽しいなと思う。