先日購入したキヤノンのミラーレスカメラ「EOS M2」。軽量コンパクトなうえに画素数も大きいので、今まで「キヤノン EOS 60D」を使っていた身としては取り回しが良くてたいへん重宝している。
ミラーレスカメラの特徴の一つはレンズ交換ができること。今まで使っていた短焦点レンズを装着して使用感を確かめてみた。
■単焦点30mmを装着してみる
街撮りやポートレート撮影の時などに重宝しているのが「シグマ 30mm F1.4 EX DC HSM 」という単焦点レンズ。単焦点レンズらしいきれいなボケが好きだし、室内でもフラッシュがいらないぐらい明るいレンズなので一番良く使ってている。
60Dを使っている時はあまり気にならなかったが、ミラーレスに装着するとかなり重く感じる。本体とのバランスの問題だろうか。レンズに添えた左手にずしりとくる重量感を覚えた。
解放値に近いF1.8で撮影してみたら、やはりふわっとしたボケ具合が良い。ただし、オートフォーカスにしていると常にジージーと音を立てながら、レンズのピント合わせが作動してしまう。
しかたなくレンズのフォーカスをマニュアルに設定して使ってみたが、操作感としてはマイナス要因だと感じた。(カメラ側の設置がわるいのかもしれないが)
■単焦点マクロレンズを装着してみる
もうひとつ愛用しているレンズが、単焦点マクロレンズの「TAMRON 単焦点マクロレンズ SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1」というレンズ。
花の花弁などを撮るために使っているマクロレンズだが、もともと軽量なレンズなのでミラーレスに装着してもそれほど重さを感じない。見た目もわりとしっくりときているような気がする。
被写体に思い切り接近して撮ることが出来るマクロレンズだが、被写体の質感もとても良く写してくれている。ただし、こちらもオートフォーカスに設定すると常にジーコジーコとピント合わせに作動してしまう。
30mmレンズと同じくマニュアルに設定して使用したが、マクロレンズは以前からマニュアルで操作することが多かったので、使い勝手としては悪くないと感じた。
■標準パンケーキレンズで絞りを解放してみる
今回はキヤノンEOS M2のダブルレンズセットを購入したが、標準でセットされているパンケーキレンズは軽量でコンパクト。さすがカメラに合わせて設計されただけに、このレンズを着けていてこそミラーレスの長所が活きる。
「応用撮影モード」から「Av(絞り優先AE)」を選び、レンズの絞りを解放値のF2.0 に設定して撮ってみた。被写体から15㎝の距離まで近づいて撮れるので、まるでマクロレンズで撮ったような画像を得ることが出来る。
単焦点レンズなのでボケもきれいで、被写体の質感もそこそこ再現されていてなかなかのものだなと感じた。単焦点レンズなので室内でもフラッシュなしで撮影可能なので、普段使いのスナップ写真にはこのレンズだけで事が足りる感じがする。
■まとめ
今回、普段デジタル一眼で良く使っている交換レンズを装着してみたが、標準のパンケーキレンズで十分にきれいな写真が撮れると感じた。もしも納得がいくような写真が撮れなかったなら、それはカメラの責任ではない。特に私のような下手の横好きは、腕前のせいだと思う。
逆にじっくりとマクロレンズで花を撮影したり、望遠レンズで遠くのものを狙って撮るときには、レンズ交換ができるミラーレス一一眼の恩恵にあずかることになる。
撮影後の記録にタイムラグがあるなど、デジタル一眼の中級機には及ばない部分もいくつかある。しかし、それを補ってあまりあるのがミラーレス一眼の機動性だ。
自分がどのようなシーンでどのような使い方をしたいのか。手軽に持ち歩ける機動性なのか、細かい設定が出来る機能性なのか。それらによって、ミラーレスを選択するか否かを決めるのが得策だと感じた。