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不思議な写真が撮れる「宙球(そらたま)」を試してみた

 写真というのは表現のひとつだが、風景を撮ったり草花を撮ったり人物を撮ったりと人それぞれだ。また、ジャンプした瞬間を撮ったり高速撮影を行ったりと、撮影方法もまた人それぞれだなと思う。

 先日、アクリル球に映り込む像を撮る「宙球(そらたま)」という撮影方法を知ったが、とても不思議で幻想的な世界を醸し出している。

■アクリル球に風景を閉じ込める

宙球(そらたま)ホームページ

 「宙球(そらたま)」は写真家の上原ゼンジさんが撮影されている方法で、アクリル板に取り付けたアクリル球に写る像を撮影する方法だ。最初にこのホームページを見た時には、その不思議な風景に目が釘付けになってしまった。

 風景や被写体を閉じ込めたような一連の写真は、幻想的であり不思議な魅力を醸し出している。撮影方法を知ればなるほどなと思うが、これを一から考えだすというのはかなりの創造力が必要だと感じた。


宙玉レンズ

■「宙球レンズ」を作ってみた

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  アクリル板にアクリル球を取り付ける作業は技術が必要なので、この部材に関しては宙球のサイト経由で購入した。価格は税込みで2,160円。高いと思うか安いと思うかは人それぞれだが、自分の作業能力と労力を考えると個人的には安いと感じた。

◇販売サイト

宙玉 - マトリョーシカ・白木販売。上原光子の店「maminka」(マミンカ)

 

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 宙球レンズの作成方法は「宙球」のホームページに丁寧に記載されている。驚いたのはポテトチップスの筒が宙球の直径にピッタリだったこと。まずはこの筒を使って作成し、その後カメラに応じて様々な部材を使用してみるのが良いようだ。

◇宙球レンズ作成方法参照先

宙玉レンズの作り方

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 フタの部分とそこの部分をくりぬいて、宙球レンズをフタの枠で押さえたら出来上がり。本来であればこれをどのようにカメラに取り付けるかという部分の工夫が必要だが、まずは手持ちのミラーレスカメラを使って接写モードで撮影してみることにした。

 標準のパンケーキレンズを使い接写モードで撮れるのか、あるいはマクロレンズを使った方が良いのか、アクリル球までの距離はどれくらいのすれば良いのかなど、試す項目はいくつかある。

 そのために宙球レンズを左手に持ち、右手でカメラを操作するという実にアナログなやり方で試してみた。本来であればカメラは三脚に固定した方が操作しやすいが、手持ちでも何ら問題なく試すことができた。 

■こんな感じに撮れました

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 いろいろと工夫してみて撮影した結果、一番写りが良かったのがこの一枚。カメラはキヤノンのミラーレスカメラM2を使っており、レンズは標準のパンケーキレンズを使用。ピントは接写モードでオートフォーカスにした。

 アクリル球がカメラに近いとアクリル球の周辺がぼんやりとしてしまうため、筒の内側が映り込むくらい離して撮った方が良いようだ。上の写真も筒の部分はトリミングで取り除いてある。

 今回は試しに室内のモビールを撮影したみたが、次回は外に持ち出して風景や草花を撮影してみようと思う。なかなか楽しいレンズで撮影のモチベーションも上がりそうだなと感じた。

※参考(失敗作⇒球がカメラに近すぎるとこうなる的な例)

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