私が子どもの頃には、21世紀になると宇宙旅行が一般的になるという未来図があった。鉄腕アトムもきっと身近に動き回っているだろうし、大都市にはチューブのような道路が張り巡らされていて、空飛ぶ車がその中を走り回っている図も目にしていた。
現実的にはそこまでは行かないものの、NASAが開発中の惑星探査機を見ると科学は着実に進歩しているんだなと感じた。
■実験に成功した惑星探査機『Morpheus(マーフィアス)』
NASAが開発中の惑星探査機「Morpheus(マーフィアス)」。最大約500kgの物資を運搬することの出来る探査機で、月や小惑星などへの物資運搬を目的として開発されている。
昨年8月に初めて自由飛行実験を行った際にはバランスを落下したが、その後改良を加えて実験に成功したようだ。
実験はケネディ宇宙センターの実験場で行われ、当初は垂直に約15m上昇し、水平方向に約7m移動して着陸していたが、最終的には地上142メートルまで上昇した後に94メートル先まで移動することに成功した。
飛んでいる姿はまるで宇宙外生物が作ったUFO(未確認飛行物体)のようにも見えるが、動画で見てみるとさらにその雰囲気をかもし出している。
■『Morpheus FreeFlight 7』(Youtube)
動画で見るとかなりの迫力!SF映画で観た世界が再現されているような気分になった。実際に目の当たりにすると、驚くのを通り越して感動してしまうのではないかと思う。
宇宙開発は大人にも子どもにも夢を与えてくれる。こういった開発が、今後も平和利用を目的に進められる世の中であって欲しいと願わずにいられない。