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「サイレント・ヴォイス 〜行動心理捜査官・楯岡絵麻」(佐藤 青南)

人間関係に悩む人は多い。働いていても学生であっても、人間関係で悩みがないという人は少ないだろう。大なり小なり、何かしらの苦労や悩みを抱えているのではないだろうか。

そのなかでも「相手の本音が分からなかった」ということや、「こんなはずじゃなかった」ということがあると心にズシンとダメージが来る。裏切られたと感じることも同様だ。

逆に、自分に関心がないと思っていた人が思いがけず気にかけてくれていて、思わず気持ちがほっこりとするという良い意味での勘違いも時折起こる。どちらも、相手の言葉や仕草で本音が分からないから起こることだが、できれば良い方向に勘違いしたいものだし、できるだけ本音や本心に気づきたいものだ。

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佐藤青南さんが書かれた「サイレント・ヴォイス 〜行動心理捜査官・楯岡絵麻」は、シリーズ化されている人気の小説だ。1月からはBSでドラマ化もされているので、原作よりも先にドラマを楽しんでいらっしゃる方も多いのではないだろうか。

物語の主人公は、警視庁捜査一課巡査部長の楯岡絵麻。永遠の28才を標榜する彼女は、スタイル抜群の美女だが、行動心理学を用いて相手の嘘を見破る凄腕の取締官でもある。殺人容疑がかけられた歯科医や夫を殺害したと自白する女優など、通常なら見逃してしまいそうな巧妙な犯人の嘘も淡々と見破ってしまう。それは、人間が無意識のうちに発している身体的なシグナルを絶妙にとらえているのだが、そんな楯岡には刑事にならなければならない辛い過去があった。

一つ一つの事件を横軸にしながら、主人公自身の過去を縦軸にして物語は進んでいく。連作短編ながら縦軸のストーリーは次回策まで持ち越されるので、シリーズを順番に読破したくなる魅力を持っている。

こんな能力は実際にはあり得ないだろうなと思いつつも、こういう能力があれば痛快だなと思ってしまうあたりも一気読みを加速させられる要因だ。現在、シリーズ第3作まで読み進めたが、すでに第4作と5作も手元に置いてある。今週末にじっくりと読み進めることにしたい。