街にはたくさんのカフェが営業している。都内では駅の近くには必ずカフェがあるが、その多くはチェーン店なので価格はともかくとして味は期待できないお店も多い。ところが、先日出掛けた京都の街では、雰囲気の良いカフェが点在していてさすがに古都だなと妙に感心した。
東本願寺近くの古カフェ風カフェ
JR京都駅に北に出て、京都タワーを左に見上げながら地下鉄烏丸線沿いに北上する。ほどなく、左手に東本願寺のきらびやかで荘厳な建物を 見ることになる。
すごいもんだなと思いながら、東本願寺を通り過ぎて横断歩道を渡る。その正面に見えるのが、白壁が目に鮮やかな建物だ。
ここは「Toru Cafe」 というお店で、静かにコーヒーを味わうことができると評判のカフェだ。東本願寺前を行き来する観光客の喧騒から離れ、一息つきたくなった時にも足を休めるのにちょうど良い距離だ。
JR京都駅はご存じのとおり常に大勢の人で賑わっており、駅近辺も同じように季節を問わず大にぎわいだ。カフェもチェーン店ばかりが目立つので、思いきってここまで足を伸ばすというのも良いだろう。
静かな店内に心が落ち着く
お店の入り口からは中が見えず、障子のようなドアを開けると三和土がある。三和土を左に曲がると静かな店内だ。店内は天井も壁も白いので、思ったよりも明るい。窓枠やテープルなどは茶色で統一されているので、白を基調とした店内とバランスが良くて落ち着く。
店内にはクラッシック音楽が静かに流れているので、友達や家族と一緒に訪れても自然と声が低く小さくなってしまうかもしれない。そういう話し方が似合うお店だ。
店内ではゆっくりとコーヒーを飲むことができるほか、コーヒー豆を買うこともできる。また、食事もスパゲティー類やハヤシライスを頼むこともできるし、サンドイッチやトーストなどもセットで頼むことができる。
何よりもコーヒーの種類が非常に多い。各種ストレートコーヒーからアレンジコーヒーまでメニューがずらりと並び、価格も一杯500円前後と正しい価格に設定されている。
ともすると「コーヒー一杯100円」というお店が目立ってしまうが、きちんとした豆を丁寧に焙煎して抽出すれば、一杯500円前後の価格設定になるのは当然のことだ。さらに、静かな音楽を聴きながらゆったりとした時間を過ごせるのであればなおさらだろう。
京都に行ったら時間を作ってのんびりとコーヒーを飲む。そういう時間も贅沢だろう。次に京都に行く機会があったらお腹をすかして来店し、セットメニューを堪能してみたいと思う。
■Toru Cafe (トール カフェ)
住所 京都府下京区烏丸2-307
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩4分
営業時間 7:00~18:00
定休日 不定休 8/13~17は休み