デザインは商品価値を上げる。商品自体のデザインもそうだが商品パッケージも同様で、まずは手にとってもらうためにはパッケージを工夫することが必要だろう。
時々足を運ぶ吉祥寺のおしゃれな文具・雑貨のお店では、思わず手にとってしまうような素敵なパッケージの商品が並んでいた。
「36 Sublo サブロ」のパケ買い商品
東京・吉祥寺のおしゃれな文具・雑貨のお店「36 Sublo サブロ」では、おしゃれなパッケージの商品が棚の一角に並べられている。お店の雰囲気に合った昭和レトロな商品は、どれも思わず手にとってしまうものばかりだ。
パッケージを見て買う商品を決めることをパケ買いと呼ぶようだが、機能が同じであれば持っていて楽しい商品を買うのは自然なことだろうと思う。
店内にはたくさんの商品が並べられているが、棚に付属している引き出しにはレトロな雰囲気のマッチが置いてあった。「何だろう、これは?」と思って手に取ってみると、マッチ箱の中は付箋紙になっている。これは面白い。
パッケージも昔食堂に置いてあったような雰囲気で、何気なく置いてあるとマッチにしか見えない。若い人にはピンとこないかもしれないが、昭和の時代に青少年期を過ごしたおじさんの琴線に響く商品だ。
その他にもサクラクレパスのパッケージを模した消しゴムがあったり、アルミの洗濯バサミがあったりと、時代が一気に数十年さかのぼった感覚に陥る商品がたくさん並べられている。
こうやって見ると、昔発売されていた商品の中にはパッケージの素敵なものがたくさんあって、今も昔も変わらないロングセラー商品として時代を超えたデザインの良さがあるんだなと感じる。
吉祥寺の文具・雑貨のお店「36 Subloサブロ」には、こういった昔懐かしい雰囲気の商品がたくさん並んでいる。いつ覗いてもワクワクしてしまう不思議空間だ。
昭和レトロな雰囲気のお店
「36 Sublo サブロ」は若者の街、住んでみたい街として有名な吉祥寺にあるが、JR吉祥寺駅北口のざわざわとした喧騒からは少し離れた場所にある。
白いノブのついたドアを押して入ると店内にはレトロな空間が広がっていて、賑やかな吉祥寺の街から突然時代をトリップしてきたような錯覚にとらわれてしまう。
何回訪れても、ドアを開けて店内に入る時のこの感覚がたまらなく好きだ。お店に入る瞬間はワクワクしつつ、知り合いの家にお邪魔するようなちょっとした緊張感がある。
お店自体はそれほど広くはないが、昔懐かしいレトロな商品から輸入物までずらりと棚に並んでいる。商品陳列に使われている棚やテーブルもレトロなものを使っているので、お店の空間全体が何となく懐かしい感じで良い。
そういうことも含めて何回でも行きたくなるお店だし、一つ一つの商品を見ながらついつい頬が緩んでしまうお店でもある。
私も時々このお店を訪れて、スーツ姿でビジネスバッグを持ち、小さな文房具類を一つずつじーっと見入っている。こういった雰囲気のお店にはアンマッチなのかもしれないが、若者もそうでないおじさんもファンになってしまうお店だと思う。
■「36 Sublo」
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-4-16 原ビル2階
電話・fax 0422-21-8118
営業時間 12:00~20:00
定休日 火曜日
小さな企画棚には来年のカレンダーが徐々に揃いつつあった
お店に入った左奥には” ココノ棚”と呼ばれる企画コーナーがある。ここは特定の作家さんに関連した商品が並べられたり、季節商品が並べられたりしている場所だ。つい先日までは文筆家甲斐みのりさんのフェアが行われていて、関連書籍や雑貨などが白熱電球の優しい光に照らされていた。
フェアが終わったこの棚には、来年のカレンダーやスケジュール手帳などが並び始めていた。これから色々な種類のカレンダー類が徐々に並んでいくそうだが、女子に人気のデザイナーさんなどが手がけた商品も増えていくようだ。
他のお店には並ばないような商品も増えてくると思うので、気になる方はこまめにチェックしていただきたいし、Webショップをチェックするのも良いかもしれない。