気分はポレポレ よろず情報ブログ

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4月23日は「サン・ジョルディの日」、バラの花と本を贈ろう!

子どもの頃はプレゼントに本をいただくことが時々あった。幼い頃は絵本であったり、小学生の頃は偉人伝的なものが多かった。図書券を贈るというよりは、書店に連れて行ってもらって好きな本を父親から買ってもらうことが多かった。父が本好きだったので、そう行った機会が多かったのだろうと思う。その影響で私も多分に本好きだが、「親しい人にバラの花と本を贈ろう」という日がやってくる。

スペイン発「サン・ジョルディの日」

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毎年4月23日は「サン・ジョルディの日」。日本では馴染みがないが、スペイン・カタルーニャ地方の祝日だ。

キリスト教の聖人サン・ジョルディが殉教した日にちなみ、毎年4月23日におこなわれている。もともとはサン・ジョルディが退治したドラゴンの血がバラになったという伝説があり、この日はバラの日とも呼ばれていたようだ。

さらに、4月23日がシェイクスピアなどの文豪とゆかりのある日(誕生日等)だったことから、カタルーニャの書店がバラの花と一緒に本を贈ろうというイベントを開始した。20世紀当初の話だ。

その後、日本をはじめとした各国に「バラの花と本を贈る日」という取り組みが広がってきた。歴史は浅いが素敵なイベントだと思う。

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日本でも各地の書店業界と花業界が連携してイベントを行う。また、4月23日は「子ども読書の日」にもなっている。サン・ジョルディの日は日本ではそれほど大きなイベントはないが、子ども読書週間は書店で色々なフェアが行われるんだろうなと今から楽しみだ。

◇関連情報

世界本の日 サン・ジョルディの日::日本書店商業組合連合会「本屋さんへ行こう!」

イベントチラシ

http://www.ajac.ne.jp/img/20170423tokyo.pdf

どんな本が印象深かったか考えてみた

本好きとはいえ自分が好きな本を読んでいるだけなので、誰かに本をプレゼントするととなるとかなり悩む。本というのは人それぞれの趣味趣向が顕著に現われるので、自分の趣味だけでプレゼントするのは非常に気が引けるからだ。

かといって、自分が欲しい本を羅列するのも「私を知っている人はプレゼントしてください」と言っているみたいでなんだかずうずうしい(気にしすぎ)。それではということで、今まで読んだ本の中で思い出深いものを羅列してみた。

〇子供時代

太平洋ひとりぼっち (角川文庫)

太平洋ひとりぼっち (角川文庫)

 

冒険家の堀江謙一さんがヨットで太平洋を単独横断した時の航海記。航海の様子だけではなく、太平洋を横断中の心の動きなども丁寧に書かれていて、ワクワクしながら何回も読み返したことを思い出す。最近復刻版も出たので、そちらもぜひ読んでみたい。

〇青年時代

きまぐれロボット (新・名作の愛蔵版)

きまぐれロボット (新・名作の愛蔵版)

 

中学生になってから読むようになった星新一さんのショートショートは、読んでいて衝撃を覚えるような新鮮さを感じた。元々SF好きだったということもあるが、短いページの中でこれだけ中身の濃い小説が書けるんだと感嘆した。その中でも「きまぐれロボット」は素晴らしい作品だなと思うし、本格的な本好きへのきっかけとなった一冊だ。

〇子どもが生まれてから

どんなに きみがすきだか あててごらん (児童図書館・絵本の部屋―ちっちゃなえほん)

どんなに きみがすきだか あててごらん (児童図書館・絵本の部屋―ちっちゃなえほん)

 

子どもが生まれてから絵本を読む機会が格段に増えた。ありとあらゆる絵本を買って読み聞かせをしていたが、その中でもこの一冊は自分の気持ちとシンクロして非常に感動したことを覚えている。絵本の文章を借りて自分の気持ちを子どもに伝えているような、そんな素敵な体験ができる一冊だと思う。

読書は最高の気分転換だ

小説などの書籍だけではなく、コミックも好きで良く読む。マンガ大賞の受賞作は必ず読んでいて、マンガ大賞2017の「響〜小説家になる方法 (ビッグコミックス)」は全巻一気読みした。この作品は、近年の受賞作の中でもかなり面白いのでオススメだ。

もともと小学校に上がる前から漫画を読み始めて、文字は漫画で覚えたと言っても過言ではない。それが高じて絵本を読むようになり、書籍を読むようになった。漫画と書籍のどちらが良いかということではなく、それぞれにそれぞれの良さがある。

前述したとおり、小学生の頃に「太平洋ひとりぼっち」に出会って読書の楽しさを覚えたのだが、一言で言うと「ワクワク感」がたまらなく良くて本好きになったのだと思う。自分では経験していないことや空想の世界など、本を読むことでガラッと違う世界に入れるのが今でも好きだ。

だからこそ、本を読むと最高の気分転換になる。ただし、気分によって読む本を選ぶということも必要で、書店に行くと真剣勝負で本の背表紙を目で追いかけることになる。それもまた楽しい。

神楽坂の「かもめブックス」はいつまでも居たくなる素敵な書店だった

東京・神楽坂というと料亭が有名なのだそうだ。私には縁の無い話だが、今でも暗くなると芸子さんを見かける街でもある。そんな情緒あふれる神楽坂に、ちょっと素敵な書店がある。

校正・校閲の会社が始めた書店

 東京都中野区の中野駅と千葉県船橋市の西船橋駅とを結ぶ地下鉄東西線。その名のとおり東京都心を東西に繋ぐ路線だ。

 地下鉄「神楽坂駅」は、中野から電車に乗ると10分ほどで到着する。高田馬場駅からなら5分の乗車だ。案外近い。

中野から最後尾に乗って神楽坂で電車を降りる。トコトコと階段を上って矢来口から外に出ると、片側一車線の狭い道路に出る。坂の途中にある地下鉄の出口だ。

目の前の道路は幹線道路ではないので、どことなくのんびりとした雰囲気がある。行き交う車もそれほど多くはなく、道路沿いにはコンビニや小さな飲食店などが程よい距離で並んでいる。

かもめブックスの前景

何となく住みやすそうな街だなと思いながら、地下鉄の出口を出て左に曲がって坂を上る。10メートルも歩けば、そこにあるのが「かもめブックス」だ。

かもめブックスの入り口

前面ガラス張りのお店は入り口付近がカフェになっており、その奥が書店になっている。壁やパーティションが無いので、店内にコーヒーの良い香りが漂っている。コーヒー好きなら、買った本をすぐにその場で読みながらコーヒーを飲みたくなるのではないだろうか。

カフェの様子
http://kamomebooks.jp/cafe/649.html

多くのお客さんが訪れているので、写真撮影はせずに私ものんびりと本棚を見て歩いた。新刊から名作まで色々と取り揃えられた本棚は、ぶらりと見て歩くだけでも楽しい。

店内の本棚
http://kamomebooks.jp/cafe/649.html

お店の奥はミニギャラリー。この日は「組み立てる とは なにか モデルフィニッシャー北澤志朗さんの模型から」 という個展が開かれていた。小さないながらもピリッとした雰囲気が漂う空間だ。

ミニギャラリーの左隣には小さいながらもコミックコーナーがある。

コンパクトな店内は見やすくレイアウトされていて、とても居心地が良くて本も選びやすい。欲しいと思っていた本が無かったとしても、思いがけず良い本に出会える。そんな予感のする書店だ。夜遅くまで開いているので、週末の会社帰りに立ち寄って見ようかなとも思う。

■かもめブックス

「かもめブックス」HP

 住 所 東京都新宿区矢来町123 第一矢来ビル1階
Tel / Fax 03-5228-5490 / 03-5228-4946
営業時間 月曜日~土曜日 10:00 ~ 22:00
日曜日・祝日  11:00 ~ 20:00
定休日 不定休

(2017年4月19日からは下記のとおり)
営業時間 月〜日 11時〜21時
定休日  毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は営業)

POPだけで本を選んでみる

シークレットブック

いろいろと工夫された棚作りがなされているが、「シークレットブック」という売り方も行われている。これは、タイトルも著者も一切わからず、紹介文だけを読んで買ってみるというもの。

どうしても読むものが偏ってしまうことがあるが、これなら今まで買わなかった本に出会える可能性もあり、逆にすでに読んだことのある本に当たるかもしれない。面白い。

私が買ったのは「シークレットブック1」の文庫本。紹介文に惹かれて買い求めたが、自分では絶対に買わない作家さんの本であり、買わないジャンルの本だった。なんという本だったかは内緒。ぜひ皆さんにも試しに一冊買っていただきたい。

○「シークレットブック1」紹介文

誕生日のケーキだとか、バレンタインのチョコだとか、特別なお菓子は食べるのが惜しくて、ちょっとずつ、ちょっとずつ食べる。
ひとくちひとくちが幸せで、最後の一口になったときなんて「もう最後か・・・」なんて、ため息まで出てしまう。
この本も、ちょっとずつ、ちょっとずつ丁寧に味わいたい一冊。言葉を一語ずつ味わいながら。ときには、本から目を離して物思いにふけりながら。そして最後には、きっとため息が出てしまう。

紹介文自体が、すでに文学的で素敵だ。