スパイの暗躍を描いたワクワクする一冊「ジョーカー・ゲーム」(柳 広司)

私が子どもの頃、スパイ手帳なるものが流行ったことがある。 水に溶ける紙で作られた手帳や暗号メモ、特殊なインクで作られたペンなどが入っていたように記憶している。 昭和40年代のことだが、テレビで「スパイ大作戦」というアメリカのテレビドラマが大人気だった時代なので、男の子であればかなりの確率で「スパイにな…