「終活」という言葉を考えたのは「週刊朝日」だと言われているが、2010年の新語・流行語大賞にもノミネートされて世の中に広まってきた。「終活」とは自分が亡くなった後のことを生前に準備しておくことで、荷物の整理やお墓の準備など多岐にわたる。私は父も母もすでに亡くなっているが、生前に預貯金通帳のことや葬儀への連絡先などが書かれたエンディングノートを残してくれていたので、突然に逝去ながら粛々と亡くなった後の整理を行うことができた。私も還暦を迎えたことをきっかけに、エンディングノートを準備している。
コクヨの「もしもの時に役立つノート」
私が使っているのが、コクヨの「エンディングノート もしもの時に役立つノート」。「終活」だけではなく怪我や病気で入院した際にも使える内容となっている。
このノートには自分の生年月日や本籍、免許証番号などの基本情報や、預貯金のこと、ウェブサイトのIDなどさまざまなことを書いておくことができるようになっている。また、ノートの冒頭部分にはイラストでの事例集や記入のヒントなどがまとめられているのでノート作りがとても楽だ。
個人的に良いなと思ったのは、写真や各種データのDVDなどを保存できるようになっていること。父母が亡くなった時に遺影として使う写真選びに少々手間取った経験があるので、ここに入れておけば安心だなと思う。
「転ばぬ先の杖」という諺があるが、元気なうちにいろいろなことを記載しておいて、毎年お正月に情報をメンテしていくのが家族のためなのだろうなと考えている。