在宅勤務を行うようになってから、お昼ご飯をテイクアウトやデパ地下などのお弁当にすることが多くなった。妻にはただでさえ朝食と夕食を作ってもらっているので、せめてお昼ぐらいは一緒にゆっくりと食べたいと思うからだ。それならたまには自分で作ってみたらどうだいという声も聞こえてきそうだが、私が作るとキッチンがむやみやたらと散らかったり焦がしたりするということになるので、妻の好意にすなおに従うのがお互いのためだと思っている。
時々、いわゆる「デパ地下」のような場所でお弁当を買うのだが、最近のお弁当は実に種類が豊富でお値段も手頃。お弁当屋さんのお弁当とはまた違った美味しさがある。そんなに頻繁に買って帰れるわけではないが、時には目新しいお弁当を買って帰り、夫婦で話をしながらゆっくりと食べるのはささやかな贅沢だ。私もそろそろ還暦を迎える年になったが、こういう”ささやかな贅沢”が”ささやかな幸せ”につながるのかも知れず、子どもが巣立って夫婦二人の時間ができたことをこれからも楽しみたいと思う。