いやー、寒い。東京は平年並みか平年よりも低い気温が続いていて、昼間も外に出ると思わずズボンのポケットに手を入れてしまうほどだ。それでもまだコートは着ないで済んでいるので、単に体が寒さに慣れていないからなのだろうとは思う。
それにしても、暑い日が続いていたと思ったら涼しいのを通り越しい一気に寒さを感じる気候になった。春も秋も、最近では”ちょうど良い”気候を感じる間もなく暑くなったり寒くなったりするが、もとより桜の花もモミジの紅葉も”ちょうど良い”というタイミングはあっという間に過ぎてしまうのだから、案外そんなもんなのかもしれない。
寒いなーと思いながらホカホカの鍋焼きうどんを食べていると、体の内側からほんわかと温まってきて、そのうち心の中までほんわかと暖かくなってくる。ふと左のテーブルを見ると昼間から熱燗を飲んでいるご老人がいて、これぞまさしく悠々自適の生活なんだろうなと思いながらハフハフと熱い具に舌鼓を打った。ランチにセットではなく熱々の鍋焼きうどんを食べているのもまた、プチ贅沢なのかもしれない。
ちなみにWikipediaによると、鍋焼きうどんは愛媛県松山市のソウルフードなのだとか。甘く味付けた牛肉が具材のメインとなっているものが主流だそうで、冬場だけではなく夏も含めた通年で出しているお店も多いらしい。松山にはまだ一度も行ったことがないので、食いしん坊の私としては鍋焼きうどんを食べにぜひ一度松山に行ってみたいなと思う。